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ラグ・カーペットの裏のカビ対策|札幌の冬の床の冷えと床暖房・ホットカーペットの注意点

3 日前
読了時間: 10分

更新日:1 日前

冬の間、リビングに敷きっぱなしにしていたラグをめくったら、裏側が黒く点々としていた。フローリングにもラグの形に黒ずみが残っていた。札幌では、春の衣替えや大掃除の時期に、こうしたご相談が多く寄せられます。

ラグやカーペットの下は、目に見えず、空気も動かない場所です。そこに、冬の床の冷えと、部屋の湿気が重なると、結露が起こりカビが育ちます。

この記事では、ラグの下でカビが出る仕組み、素材ごとの注意点、床暖房やホットカーペットと一緒に使う時のポイント、カビを見つけた時の手入れを整理しました。手入れの方法は、製品の洗濯表示や取扱説明書に従ってください。

この記事の結論 ラグやカーペットの下は、空気が動かず、冬の床の冷えで結露が起こりやすい場所です。室温20℃の部屋で床が12℃まで冷えると、湿度60%程度から結露が始まる計算で、ラグの下は部屋の中央よりも湿った状態になりやすくなります。

ラグの下で結露が起こる仕組み

暖房した部屋でも、床の表面は空気よりも冷えていることが多くあります。特に札幌の住まいの1階の床や、外壁や窓に近い床、床下の断熱が弱い場所は、冬に表面温度が下がりやすくなります。

ラグを敷くと、床とラグの間は空気が動かない層になります。部屋の湿った空気がラグの繊維を通ってこの層に入り込み、冷えた床に触れると、目に見えない程度の結露が起こります。ラグの下の床がしっとりとした状態が続くと、ほこりや皮脂、食べこぼしを栄養に、カビが育ちます。

床の表面温度と結露し始める室内湿度の関係

図:床の表面温度と、ラグの下で結露し始める室内の湿度の関係。室温20℃の部屋で床の表面が12℃まで冷えていると、湿度約60%から結露が始まる計算です。ラグの下は部屋の空気と混ざりにくいため、部屋の中央の湿度計よりも湿った状態になりやすい点にも注意が必要です。

計算:Tetensの式による飽和水蒸気圧から算出。実際の床の表面温度は、断熱や暖房の方法で変わります。

ラグ・カーペットでカビが出やすい条件

ラグの下のカビは、次のような条件が重なるほど出やすくなります。

条件

カビが出やすくなる理由

見直しのポイント

1階や北側の部屋の床

床下や外壁からの冷えで床が冷たい

定期的にめくる回数を増やす

厚手・裏がゴムや樹脂のラグ

湿気が抜けにくい

通気性のある素材に替える、下敷きを使う

窓際に敷いている

窓の結露水が流れ落ちる

窓とラグの間を空ける

長期間敷きっぱなし

空気が入れ替わらない

週に一度めくって乾かす

食べこぼし・飲みこぼし

水分と栄養が加わる

すぐに拭き、裏まで乾かす

ペットや小さなお子さまがいる

粗相や飲みこぼしが多い

洗えるラグを選ぶ

裏面に滑り止めのゴムや樹脂が付いたラグは、床との間の湿気を閉じ込めやすい傾向があります。滑り止めを使う場合は、めくって乾かす頻度を増やすか、通気性のある滑り止めシートに替えることも考えてみてください。

床暖房やホットカーペットと使う時

床暖房の部屋では、床の表面が暖められるため、床の上で結露は起こりにくくなります。ただし、床暖房を使わない時間帯や、床暖房の範囲から外れた部分では、床が冷えて結露することがあります。また、床暖房に対応していないラグを敷くと、熱で素材が傷んだり、熱がこもったりすることがあります。

  • 床暖房の上に敷くラグは、床暖房対応の表示があるものを選ぶ

  • 床暖房の範囲の外にはみ出した部分の裏と床も確かめる

  • 床暖房を使わない時期に、ラグの下の床を確認する

  • ホットカーペットの下に敷く断熱シートは、ときどきめくって湿気を逃がす

床暖房やホットカーペットの使い方は、メーカーの取扱説明書に従ってください。ホットカーペットの下の湿気とカビについては、こたつや電気毛布と同じく、週に一度程度めくって乾かすことが基本です。

ラグの下にカビを出さない3つの習慣

ラグの裏にカビを見つけた時の手入れ

ラグの裏や床にカビを見つけたら、まずはラグを部屋の外か、換気した部屋に移し、カビを広げないように作業します。マスクと手袋を着けてください。

  1. ラグを屋外やベランダで、カビの面を外側にして軽くほこりを払う

  2. 洗えるラグは、洗濯表示に従って洗い、完全に乾かす

  3. 洗えないラグは、クリーニング店やメーカーに相談する

  4. 床のカビは、掃除機で表面を吸い、床材に使える製品で拭く

  5. 床とラグがしっかり乾いてから敷き直す

フローリングの表面にとどまるカビであれば、拭き取りで改善することが多い一方、床材の継ぎ目に黒ずみが入り込んでいる、床がぶかぶかする、床をめくると下地まで黒くなっている、といった場合は、床下からの湿気や漏水が関わっていることがあります。

カビ臭さが取れない時、床下が疑われる時

ラグを洗っても部屋のカビ臭さが取れない場合や、同じ場所に毎年カビが出る場合は、床そのものや床下に原因があるかもしれません。

  • 1階の床だけが冷たく、ラグの下が毎年カビる

  • 床に黒ずみが広がり、拭いても戻ってくる

  • 床下収納や点検口からカビ臭がする

  • 床がたわむ、きしむ、柔らかく感じる

当社では、含水率測定で床材の水分を確かめ、点検口から床下の状態を確認し、必要に応じて有料オプションの菌検査も行っています。除去が必要な場合は、素材を削ったり強くこすったりせず、素材に合わせて調整した専用剤でカビを分解・除去し、仕上げに除菌を行うMIST工法®で対応しています。床下のご相談はサービス内容をご覧ください。

素材ごとのラグ・カーペットの注意点

ラグやカーペットは、素材によって湿気の吸いやすさや手入れの方法が違います。カビを防ぐには、使っているラグの素材を知り、洗濯表示や取扱説明書を確認しておくことが大切です。

ウールなどの天然素材のラグは、湿気を吸ったり吐いたりする性質があり、室内の湿度が高い時期は水分を含みやすくなります。表面はさらっとしていても、裏側や床に近い部分に湿気が残ることがあるため、ときどき裏返して乾かしましょう。

綿のラグは、汗や飲みこぼしを吸いやすく、汚れがカビのえさになりやすい素材です。洗える表示がある場合は、表示に従って洗い、裏側の厚い部分までしっかり乾かしてから敷き直してください。

ポリエステルなどの化学繊維のラグは、湿気を吸いにくい一方で、床との間で結露した水分が逃げにくいことがあります。裏に滑り止めのゴムが付いたラグは、ゴムの部分と床の間に水分がたまりやすいため、特に注意が必要です。

い草のラグは、夏向けの素材として使われることが多く、湿気を吸いやすい性質があります。冬の暖房の部屋で敷いたままにすると、床との間で湿気がこもることがあります。季節が変わったら、よく乾かしてからしまいましょう。


床の種類別に気をつけたいこと

フローリングの上に敷く場合は、床の表面の塗装やワックスの上に結露した水分が残ると、ラグを外した時に白っぽい跡や黒いシミになることがあります。床が冷えやすい1階や北側の部屋では、ラグを定期的にめくって、床の表面を乾いた布で拭きましょう。

床暖房の上に敷く場合は、床暖房に対応したラグかどうかを確認してください。対応していないラグを敷くと、熱がこもったり、床とラグの間で湿気が抜けにくくなったりすることがあります。床暖房を切った後に床が冷えると、その間に結露することもあります。

畳の上にラグやカーペットを敷くと、畳が呼吸しにくくなり、畳の表や裏にカビが出ることがあります。畳の部屋では、できるだけ敷きっぱなしにせず、天気のよい日にはラグを上げて畳に空気を当ててください。

集合住宅の1階や、床下が冷えやすい戸建ての1階では、床そのものが冷えているため、どの素材のラグでも結露が起こりやすくなります。床が冷たいと感じる部屋では、ラグの下を確認する回数を増やしましょう。


季節の変わり目の入れ替えと保管

冬用の厚いラグは、春になったら早めに片付けると、湿気の多い季節にカビを生やさずに済みます。しまう前には、掃除機で表と裏のほこりを取り、洗える場合は表示に従って洗って、厚い部分までしっかり乾かしてください。

しまう時は、湿ったまま丸めたり、ビニール袋に密閉したりしないようにします。通気性のある袋や布で包み、押入れやクローゼットの床に直接置かず、棚の上や上段に置くと、床からの湿気を受けにくくなります。

秋に出す時は、においや黒い点がないか確認してから敷きましょう。収納の中でカビが出ていた場合は、ほかの収納物にも広がっていないか確認することが大切です。


よくある質問

Q. ラグは冬の間ずっと敷いたままでもよいですか。

A. 敷いたままでも使えますが、週に一度程度はめくって裏と床に風を通してください。湿気がたまりやすい1階や北側の部屋では、特にこまめな確認が役立ちます。

Q. ラグの下に除湿シートを敷けばカビは防げますか。

A. 除湿シートは湿気を吸う助けになりますが、吸える量には限りがあります。シートも定期的に乾かすか交換し、めくって乾かす習慣と組み合わせてください。

Q. カビの生えたラグは捨てた方がよいですか。

A. 洗えるラグであれば、洗濯表示に従って洗い、完全に乾かせば使えることもあります。カビ臭さが取れない、黒い点が残る場合は、買い替えも検討してください。

Q. ラグは何枚か重ねて敷くと暖かいですか。

A. 重ねて敷くと足元は暖かく感じますが、重なった部分で湿気が抜けにくくなり、間でカビが出ることがあります。重ねる場合は、ときどき上下を入れ替えたり、めくって乾かしたりして、湿気がこもらないようにしましょう。

Q. ラグのカビ臭さを消すには、消臭スプレーを使えばよいですか。

A. 消臭スプレーは一時的ににおいを抑えることはできますが、湿気やカビの原因はなくなりません。スプレーの水分で、かえってラグが湿ることもあります。まずはラグを乾かし、洗える場合は洗濯表示に従って洗い、それでもにおいが残る時は、床や床下の状態も確認してください。

Q. ラグをしまっていた押入れにもカビが出ていました。どうすればよいですか。

A. 押入れの壁や床、すのこにカビが出ている場合は、収納物をいったん出して、カビの広がりを確認してください。市販のカビ取り剤を使う時は、換気をしながら表示に従い、塩素系と酸性の製品を混ぜないよう注意します。外壁に面した壁の奥に繰り返し出る場合は、壁の中や外壁側の結露が関係していることもあります。

Q. ラグの下のフローリングに黒いシミが残りました。自分で落とせますか。

A. 表面のワックスや塗装の上に付いた汚れであれば、乾いた布や固く絞った布で拭き取ると薄くなることがあります。木の内部までしみ込んだ黒ずみは、家庭の掃除では落としにくく、強くこすると床を傷めることがあります。無理をせず、範囲が広い場合は床の状態を確認してもらいましょう。

まとめ

ラグやカーペットの下は、空気が動かず、冬の床の冷えで結露が起こりやすい場所です。室温20℃の部屋で床が12℃まで冷えると、湿度60%程度から結露が始まる計算で、ラグの下は部屋の中央よりも湿った状態になりやすくなります。

週に一度めくって乾かす、通気性のある素材を選ぶ、こぼしたら裏まで乾かす。この3つを続けることで、ラグの裏と床のカビは防ぎやすくなります。同じ場所に毎年カビが出る時は、床下の点検も考えてみてください。

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