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木製家具・タンスのカビの取り方|札幌の冬に外壁側の家具の裏と引き出しの中がカビる理由

14 時間前
読了時間: 10分

大掃除や模様替えでタンスを動かしたら、家具の裏板と壁紙が黒くなっていた。引き出しを開けると、しまっていた衣類にカビ臭さが移っていた。木製家具のカビは、ふだん見えない場所で進むため、気づいた時には広がっていることが多いものです。

札幌の住まいでは、冬に外壁側の壁が冷え、その前に置いた家具の裏で結露が起こりやすくなります。家具の裏は空気が動かず、一度湿るとなかなか乾きません。

この記事では、家具の裏や引き出しの中にカビが出る理由、木材を傷めない掃除の手順と注意点、カビを出さない家具の配置と収納の工夫を整理しました。高価な家具や、桐たんすなどの特別な手入れが必要な家具は、購入した店やメーカー、家具の修理店に相談してください。

この記事の結論 札幌の冬は、外壁側の壁が冷え、その前に置いた家具の裏で結露が起こりやすくなります。室温20℃の部屋で家具の裏の壁が10℃まで冷えていれば、湿度50%台でも結露が始まる計算です。

外壁側の家具の裏で結露が起こる理由

暖房した部屋でも、外壁側の壁は外の寒さで冷えています。その前に大きな家具を置くと、家具と壁の間の空気が動かなくなり、暖房の暖かさが届きにくくなります。家具の裏の壁は、部屋の中で特に冷えやすい場所になるのです。

家具の裏の壁の表面温度と結露し始める湿度

図:家具の裏の壁の表面温度と、結露し始める室内湿度の関係。室温20℃の部屋で家具の裏の壁が10℃まで冷えていると、湿度約53%から結露が始まる計算です。冷えた壁に触れる家具の裏板も、湿気を吸ってカビが生えやすくなります。

計算:Tetensの式による飽和水蒸気圧から算出。実際の表面温度は、建物の断熱や家具の大きさ、配置で変わります。

木材は、空気中の湿気を吸ったり吐いたりする性質があります。家具の裏板や引き出しの底板は、仕上げの塗装がされていないことも多く、湿気を吸いやすい部分です。湿った木材の表面に、ほこりや汚れが付くと、カビが育ちやすくなります。

家具でカビが出やすい場所

木製家具で、カビが出やすい場所と確認のポイントをまとめました。

場所

カビが出やすい理由

確認のポイント

家具の裏板

外壁側の冷えた壁に近く、空気が動かない

家具を少し動かして裏と壁を見る

引き出しの底板・奥

湿気がこもり、衣類や紙類の汚れがある

引き出しを全部出して奥まで見る

家具の脚・底面

床からの冷えと湿気

床との接地面の黒ずみ

扉の内側・棚板

閉め切って湿気がこもる

扉を開けた時のにおい

鏡台・本棚の背面

外壁や窓に近い

背面の黒い点

引き出しの中のカビ臭さは、衣類や本、紙類にも移ります。引き出しを開けた時ににおいがする場合は、中の物を出して、家具とあわせて確かめましょう。

木製家具のカビの掃除手順

表面に出たカビであれば、ご自身で掃除することもできます。カビの胞子を広げないよう、換気をしてマスクと手袋を着けて作業してください。

  1. 家具の中の物をすべて出し、家具を壁から離す

  2. 乾いた布や柔らかいブラシで、カビを軽く払い、掃除機で吸う

  3. 家具の塗装や素材に使えると表示された製品を、目立たない場所で試す

  4. 製品を布に含ませ、木目に沿って拭く

  5. 乾いた布で水分を拭き取り、扉や引き出しを開けたまま風を当てて乾かす

木製家具には、塩素系のカビ取り剤を使わないのが基本です。塩素系の製品は、木材を変色させたり、塗装を傷めたりすることがあります。消毒用エタノールなどを使う場合も、塗装によっては白く曇ったり、はがれたりすることがあるため、必ず目立たない場所で試してください。また、水拭きを繰り返すと、木材が水を吸って反りや割れの原因になります。

木材の奥まで黒ずみが入り込んだ場合は、表面の拭き取りでは落ちないことがあります。削り直しや塗り直しなどの修理は、家具の修理店に相談してください。

カビを出さない家具の配置

家具の裏のカビを防ぐには、家具の裏に空気を通すことが一番の対策です。

家具の裏をカビさせない3つの配置
  • 外壁側の壁と家具の間に、こぶし一つ分程度のすき間をあける

  • 大きなタンスや本棚は、できれば外壁側ではなく、部屋と部屋の間の壁側に置く

  • 家具の上部と天井の間もふさがず、空気の通り道を残す

  • 脚のある家具を選ぶか、すのこや台で床から少し浮かせる

  • 窓の前や、窓のすぐ横には大きな家具を置かない

すでに外壁側に置いている大きな家具は、冬の前に一度動かして、裏と壁の状態を確かめておきましょう。家具の裏に温湿度計を置いてみると、部屋の中央との湿度の違いに驚くことがあります。

引き出しと収納の工夫

タンスの引き出しや、扉付きの収納の中にカビを出さないためには、中の物と空気の扱いも大切です。

  • 衣類は、洗って完全に乾かしてからしまう

  • 引き出しに物を詰め込みすぎない

  • ときどき引き出しや扉を開けて、空気を入れ替える

  • 除湿剤は、吸った水がたまったら交換する

  • 引き出しの底に新聞紙や吸湿シートを敷き、湿ったら替える

衣替えでしまう衣類は、汗や皮脂の汚れが残っているとカビの栄養になります。しまう前に洗濯やクリーニングをしておきましょう。

壁にもカビが広がっていた時は

家具を動かした時に、家具の裏の壁紙にも黒いカビが広がっていた場合は、その壁が毎年結露している可能性があります。壁紙の表面だけでなく、壁紙の裏や石こうボードまでカビが入り込んでいることもあります。

当社では、含水率測定で壁の水分を確かめ、必要に応じて有料オプションの付着菌検査などでカビの種類を調べ、検査報告書をお出ししています。除去が必要な場合は、素材を削ったり強くこすったりせず、素材に合わせて調整した専用剤でカビを分解・除去し、仕上げに除菌を行うMIST工法®で対応しています。まずはカビ自己診断・費用概算をご利用ください。料金の目安は料金ページ、札幌市内のご依頼は札幌市のカビ取りをご覧ください。

家具の素材ごとの手入れの違い

木製家具といっても、無垢の木を使ったもの、木の板の表面に薄い木を貼ったもの、木目を印刷したシートを貼ったものなど、さまざまな種類があります。素材によって、カビの出方や手入れの方法が違います。

無垢の木の家具は、木そのものが湿気を吸ったり吐いたりします。表面に塗装やオイル仕上げがされていない部分や、裏板・引き出しの底板のような仕上げの少ない部分は、湿気を吸いやすく、カビが出やすい場所です。

表面に薄い木を貼った家具や、シートを貼った家具は、表面にはカビが付きにくい一方、裏板や引き出しの内側に使われている合板や繊維板が湿気を吸い、そこにカビが出ることがあります。表面がきれいでも、裏側や内側を確認することが大切です。

桐たんすは、湿気を吸ったり吐いたりする性質があり、衣類の保管に使われてきました。表面は柔らかく傷が付きやすいため、強くこすったり、水を多く含んだ布で拭いたりするのは避けましょう。


冬の間の家具まわりの点検

札幌の冬は、外壁側の家具の裏で結露が起こりやすくなります。月に1回程度は、家具の裏側を懐中電灯で照らし、壁や家具の裏板に黒い点や水滴がないか確認しましょう。

引き出しを開けた時に、こもったにおいやカビ臭さを感じたら、中の衣類や物を出して、引き出しの底や角を確認します。引き出しの中に除湿剤を入れる場合は、容器の水がたまったら交換し、水がこぼれないよう注意してください。

家具の上に物を詰め込みすぎると、天板と天井のすき間で空気が流れにくくなります。家具の上や裏に段ボールや紙袋を押し込むのも、湿気がこもる原因になるため避けましょう。

家具を動かす時は、中の物を出して軽くしてから、2人以上で作業してください。重い家具を一人で動かすと、けがをしたり、床を傷めたりすることがあります。


新しい家具を置く時の注意

新しく家具を買って置く時は、置き場所を決める前に、その壁が外壁に面しているか、北側の壁ではないかを確認しましょう。大きな家具は、できるだけ部屋の内側の壁に置くと、裏側で結露が起こりにくくなります。

どうしても外壁側に置く場合は、壁から数センチ離し、家具の裏に空気が通るすき間をつくります。床に直接置くタイプの家具は、脚の付いたものを選ぶと、家具の下にも空気が流れやすくなります。

引っ越しや模様替えで家具を動かした時は、家具を置いていた壁や床に黒い点やシミがないかを確認するよい機会です。カビが見つかった場合は、家具を戻す前に掃除し、しっかり乾かしてから置き直してください。


よくある質問

Q. タンスのカビ臭さが衣類に移ってしまいました。どうすればよいですか。

A. 洗える衣類は洗濯表示に従って洗い、完全に乾かしてください。洗えない衣類はクリーニング店に相談し、タンスの中も掃除して乾かしてから戻しましょう。

Q. 桐たんすにカビが生えました。自分で拭いてもよいですか。

A. 桐たんすは、素材と仕上げが繊細なため、拭き方によってはシミや変色の原因になります。購入した店や、桐たんすの修理を扱う店に相談するのが安心です。

Q. 家具の裏に除湿剤を置けばカビは防げますか。

A. 除湿剤は補助として役立ちますが、壁が冷えて結露している限り、家具の裏は湿りやすいままです。家具を壁から離して空気を通すことと組み合わせてください。

Q. 家具の裏の壁に黒いカビが出ていました。家具も捨てた方がよいですか。

A. 家具の裏板の表面にカビが付いている程度であれば、掃除して乾かすことで使い続けられることもあります。裏板が湿って変形している、カビが内部まで広がっている、においが取れないといった場合は、無理に使い続けない方が安心です。あわせて、壁のカビの原因になった結露の対策も考えましょう。

Q. 引き出しの中に新聞紙を敷くと、湿気対策になりますか。

A. 新聞紙は湿気を吸うため、引き出しの底に敷くと一時的な湿気取りになります。ただし、湿気を吸った新聞紙をそのままにしておくと、かえって湿気の元になります。季節ごとに取り替え、湿っていたらすぐに交換してください。

Q. タンスの中の衣類に白い点が付いていました。どうすればよいですか。

A. 白い点は、カビである場合と、汗の成分や汚れが固まったものである場合があります。屋外で軽く払い、洗濯表示に従って洗える衣類は洗いましょう。タンスの中の引き出しや板も確認し、カビが出ていれば掃除して乾かしてから、衣類を戻してください。

Q. 家具のカビを拭いた後は、どのくらい乾かせばよいですか。

A. 拭いた部分の表面が乾いても、木の内部には水分が残っていることがあります。拭いた後は扉や引き出しを開けたまま、風通しのよい状態で半日から1日程度乾かしてから、中に物を戻すと安心です。

まとめ

札幌の冬は、外壁側の壁が冷え、その前に置いた家具の裏で結露が起こりやすくなります。室温20℃の部屋で家具の裏の壁が10℃まで冷えていれば、湿度50%台でも結露が始まる計算です。

木製家具のカビは、乾いた布と掃除機で払い、木材に使える製品で拭いてしっかり乾かすのが基本です。家具を壁から離す、外壁側を避ける、床から浮かせる。冬の前に一度、家具の裏を確かめてみてください。

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