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札幌で衣類・革製品・ランドセルのカビを防ぐ収納と手入れ|バッグ・革靴も

10月7日
読了時間: 12分

更新日:1 日前

クローゼットから久しぶりに出した革のバッグに白い粉のようなものが付いていた、子どものランドセルの内側がなんとなくカビ臭い、冠婚葬祭の時にだけ着る礼服の肩に点々があった。こうした相談は、梅雨や夏だけでなく、札幌では秋から冬にかけても少なくありません。雪の日に濡れたまま持ち帰った物や、暖房の効いた部屋と冷えた収納との温度差が、持ち物のカビにつながることがあるためです。

この記事では、押入れやクローゼットそのものではなく、そこにしまう「持ち物」に焦点を当てます。衣類、革製品、ランドセル、布や合成皮革のバッグを素材ごとに分け、札幌の冬の暮らしに合わせた乾かし方、しまう場所の選び方、カビを見つけた時の応急処置、専門業者に相談した方がよい目安を順に整理しました。

なお、市販のカビ取り剤や革用クリーナーを使う場合は、必ず製品の表示に従ってください。素材によっては変色や硬化が起こるため、目立たない場所で試してから使うのが基本です。

この記事の結論 札幌の冬、衣類や革製品、ランドセル、バッグにカビが出る主な理由は、雪や汗で湿った持ち物をそのまましまうことと、冷えた収納の中で湿度が上がることです。室温20℃・湿度50%の空気でも、収納の中が14℃前後まで下がると計算上70%を超えるため、収納の中の湿度を一度測ってみることが対策の第一歩になります。

札幌の冬に持ち物がカビる理由

カビが育つには、栄養、温度、そして水分が必要です。衣類や革製品には皮脂や汗、食べこぼし、ほこりといった栄養がつきやすく、住まいの中の温度はカビにとって十分に暮らせる範囲です。そのため、実際に差が出るのは水分、つまり持ち物そのものの湿り気と、しまう場所の湿度です。

札幌の冬は外気が乾いていますが、室内は暖房、調理、入浴、洗濯物の室内干し、人の呼吸などで水蒸気が増えます。この空気が、外壁に面して冷えやすいクローゼットや、北側の部屋の収納に入り込むと、温度が下がったぶん相対湿度(その温度で空気が含める水蒸気量に対する割合)が上がります。部屋の温湿度計では50%でも、収納の奥では70%を超えていることがあるのはこのためです。

もう一つの理由が、雪と汗です。通勤や通学で雪に当たったコート、雪が染み込んだ革靴、背中側が汗で湿ったランドセルは、表面が乾いたように見えても芯や縫い目に水分が残ります。玄関から部屋へ持ち込んでそのまま収納へ入れると、しまった側の湿度を押し上げ、周りの持ち物まで湿らせてしまいます。

しまう前に押さえる3つの原則

持ち物のカビを防ぐ3原則

一つ目は、濡れた物、汗を吸った物は乾かしてからしまうことです。帰宅したらコートは玄関横や室内のハンガーに掛け、一晩おいて手で触って冷たさや湿り気がないことを確かめてから収納へ移します。革靴やブーツは中に新聞紙や乾いたタオルを詰め、湿ったら取り替えます。ストーブやファンヒーターの前に置いて急に乾かすと、革が縮んだりひび割れたりするので、暖房の風が直接当たらない場所で時間をかけて乾かしてください。

二つ目は、冷える場所を避け、壁から離すことです。外壁に面した収納の奥や床面は温度が低く、湿度が上がりやすい場所です。革製品や礼服のように長期間しまう物ほど、室内側の壁に面した収納や、収納の中でも手前の高い位置を選びます。壁と荷物の間に数センチでも隙間を空け、すのこを敷くだけでも空気が動き、局所的な湿気だまりを減らせます。

三つ目は、点検の日を決めることです。毎日使う物は異変にすぐ気づけますが、年に数回しか使わない礼服、ハンドバッグ、ブーツは、気づいた時には表面に広がっていることがあります。衣替えの時期と年末の大掃除の年2回を目安に、出して光に当て、においを確かめる習慣をつけると早く見つけられます。

収納の温度で湿度はどれだけ変わるか

同じ空気でも温度が下がると相対湿度が上がる関係は、計算で確かめることができます。下のグラフは、室温20℃・相対湿度50%の空気が、そのままの水蒸気量で冷えた収納に入った場合の相対湿度を、Magnus式という近似式で計算したものです。実際の収納には温度のむらや持ち物の吸放湿があるため、傾向をつかむための目安としてご覧ください。

室温20℃・湿度50%の空気が冷えた収納に入った時の相対湿度

図:室温20℃・湿度50%の空気が冷えた収納に入った時の相対湿度。同じ空気でも、収納の中が室温より冷えると相対湿度は上がります。外壁側の収納が14℃前後まで下がると70%を超え、カビが育ちやすい湿度帯に入ります。 計算値(Magnus式による飽和水蒸気圧の近似。室温20℃・相対湿度50%の空気の水蒸気量が変わらないと仮定。8℃は露点を下回るため上限値で表示)

出典:計算値(Magnus式による飽和水蒸気圧の近似。室温20℃・相対湿度50%を仮定)

計算上、収納の中が16℃なら60%台前半、14℃で70%台、12℃では80%を超え、10℃付近で90%台に達します。室温20℃・湿度50%の空気の露点温度(水蒸気が水滴に変わり始める温度)は約9℃のため、それより冷える面には結露が起こり得ます。札幌の冬、外壁に面したクローゼットの床や奥の壁がこの程度まで冷えることは珍しくありません。

資料保存の分野では、湿度が65%を超える状態が続くとカビの発生する確率が高まるとされています。持ち物の保管も同じ考え方で、収納の中を65%未満に保つことを一つの目安にするとよいでしょう。部屋の湿度だけを見ず、収納の中に小さな温湿度計を置いて、冬の朝の数字を一度確認してみることをおすすめします。

出典:国立国会図書館「温湿度管理」(資料保存のページ)

素材別の乾かし方と手入れ

持ち物は素材によって水分の吸い方や、手入れで傷みやすい点が違います。下の表は、家庭で扱うことの多い素材ごとに、しまう前の乾かし方と、カビに気づいた時の家庭での対応の目安をまとめたものです。衣類は洗濯表示、革製品や合成皮革は製品の取扱い表示をまず確認してください。

素材・持ち物

しまう前の乾かし方

カビに気づいた時の家庭での対応

注意点

ウール・カシミヤのコート

ハンガーに掛けて一晩陰干し、ブラッシング

屋外で乾いたブラシで払い、クリーニング店に相談

室内でブラッシングすると胞子が舞う

ダウンジャケット

雪を払い、形を整えて室内で陰干し

洗濯表示を確認し、家庭で洗えない物は専門店へ

圧縮袋での長期保管は湿気がこもりやすい

本革バッグ・革靴

詰め物をして風通しのよい日陰で乾燥

乾いた布で拭き取り、革用クリーナーを表示どおりに使用

アルコールは変色・色落ちの恐れ、試してから

合成皮革のバッグ

水気を拭き取り、口を開けて乾燥

固く絞った布で拭き、よく乾かす

経年で表面が劣化しやすく、強くこすらない

布・キャンバスのバッグ

中身を出し、裏返して乾燥

洗える物は洗濯表示に従って洗う

内ポケットや縫い目に水分が残りやすい

革製品は水に弱い一方で、乾燥させすぎても硬くなります。濡れた革は、表面の水気をすぐに乾いた布で押さえるように吸い取り、形を整えて日陰でゆっくり乾かすのが基本です。乾いた後に保革クリームを薄く塗ると、ひび割れを防ぎながら表面を整えられます。ただし、クリームの塗りすぎはほこりや皮脂を呼び込み、かえってカビの栄養になることもあるため、少量を薄く伸ばす程度にとどめます。

衣類で見落としやすいのが、礼服や喪服、スーツなど、クリーニングから戻ったまま長期間しまう物です。クリーニング店のビニールカバーは運ぶ時のほこりよけであり、長期保管には向かないことがあります。持ち帰ったらカバーを外して湿気を逃がし、通気性のある不織布カバーに掛け替えると安心です。

ランドセルと通学用品のカビ対策

ランドセルは、子どもの背中の汗、雪の日の濡れ、給食袋や水筒からの水分、教科書に挟まったままのプリントなど、湿気と栄養が重なりやすい持ち物です。しかも毎日ほぼ同じ場所に置かれ、背あて部分は壁に向けて置かれることが多いため、乾きにくい面ができやすくなります。

毎日の習慣としては、帰宅後に中身を全部出し、ふたを開けた状態で、床から少し離した場所に置くことをおすすめします。雪の日は、外側の雪や水滴をタオルで拭き取ってから置きます。背あてやショルダーベルトは汗を吸いやすいので、週末に固く絞った布で拭き、その後しっかり乾かします。素材が本革か人工皮革かで手入れが変わるため、購入時の取扱説明書を一度確認しておくとよいでしょう。

  • 帰宅したら中身を全部出し、ふたを開けて置く

  • 雪の日は外側の水滴を拭き、暖房の風が直接当たらない場所で乾かす

  • 背あてとベルトは週1回、固く絞った布で拭いて乾かす

  • 水筒や給食袋は必ずランドセルから出して洗う

  • 長期休みの前は中を空にし、底に残った紙くずやほこりを取り除く

  • 夏休み・冬休みは押入れの奥ではなく、部屋の風通しのよい場所に置く

卒業後に記念として保管するランドセルは、何年も出し入れしないため、収納の中で最もカビが出やすい持ち物の一つです。中を空にして乾いた状態を確かめ、不織布の袋に入れて室内側の収納に置き、年1回は出して状態を見るようにします。

カビを見つけた時の応急処置

白い粉のようなもの、緑や黒の点々、においの変化に気づいたら、まずは周りに広げないことを優先します。室内でブラッシングしたり、はたいたりすると胞子が舞って、ほかの衣類や収納に付く可能性があります。マスクと使い捨て手袋をして、屋外やベランダ、換気扇を回した浴室などで作業してください。

  1. カビの出た物を収納から出し、ほかの持ち物と分ける

  2. マスクと手袋をつけ、屋外など換気のよい場所へ運ぶ

  3. 乾いた柔らかいブラシや布で表面のカビを払う

  4. 素材に合った方法で拭き取りや洗濯を行う(表示を確認)

  5. 風通しのよい日陰で十分に乾かす

  6. 収納の中も拭き掃除し、乾いてから物を戻す

革製品に使うアルコールや除菌剤は、色落ちや硬化の原因になることがあります。使う場合は革用として販売されている製品を選び、表示どおりに目立たない場所で試してから広げます。塩素系のカビ取り剤は、革や色柄物の布には基本的に向きません。また、塩素系の製品と酸性の製品を同時に使うと有毒なガスが発生するため、混ぜたり続けて使ったりしないでください。

カビが繊維の奥や革の銀面(表面の層)の下まで入り込んだ場合、表面を拭いても跡やにおいが残ることがあります。高価な革製品や思い出の品は、自己流で強くこすらず、革製品の修理・クリーニングを扱う専門店に相談する方が結果的に傷みを抑えられます。

持ち物ではなく収納や部屋に原因がある場合

拭いてもすぐにまた同じ場所の持ち物にカビが出る、収納の中の壁や床板そのものに黒い点がある、収納を開けるとはっきりカビ臭い、といった場合は、持ち物ではなく収納や部屋の側に原因があることが考えられます。外壁の断熱が不足して壁の内側で結露している、床下からの湿気が上がっている、上階や配管からの小さな漏水がある、といったケースです。

気づいたこと

考えられる原因

まずやること

同じ収納の持ち物に何度もカビ

収納の壁や床が冷えて湿度が高い

収納内に温湿度計を置き、朝の数値を記録

収納の壁や床板に黒い点

壁の内側や表面での結露

写真を撮り、拭いて再発の早さを確認

壁紙の浮きやシミ

壁内の結露や漏水の可能性

賃貸なら管理会社へ連絡、持ち家は点検を依頼

収納を開けると強いカビ臭

見えない場所での発生

においの強い場所を特定し、専門業者へ相談

こうした場合、当社では含水率測定(建材に含まれる水分の割合を測る検査)で壁や床の湿り具合を確かめたり、付着菌検査(有料オプション)で表面の菌の状態を調べたりして、原因の見当をつけてから対策を考えます。カビ除去が必要な場合は、素材を削ったり強くこすったりせず、素材に合わせて調整した専用剤でカビを分解・除去し、仕上げに除菌を行うMIST工法®で対応しています。持ち物を何度手入れしても再発する時は、収納そのものの点検を検討してください。

よくある質問

Q. 除湿剤を入れておけば、収納のカビは防げますか。

A. 除湿剤は収納内の湿気を減らす助けになりますが、濡れた物をしまえば追いつかず、外壁側の冷えも解消できません。乾かしてからしまう、壁から離す、定期的に扉を開けて空気を入れ替えるといった基本と組み合わせ、たまった水は早めに交換してください。

Q. 革のバッグの白い粉はすべてカビですか。

A. 革製品の表面に出る白い粉には、カビのほかに、革に含まれる油分や脂肪分が表面に出てきたもの(ブルーム)もあります。見た目だけでは区別が難しいため、購入店や革製品の専門店に確認するのが確実です。

Q. 雪で濡れたランドセルを、早く乾かすためにストーブの前に置いてもよいですか。

A. 熱を急に当てると、革や人工皮革が変形したり硬くなったりすることがあります。水滴を拭き取り、中身を出してふたを開け、暖房の風が直接当たらない場所で一晩かけて乾かす方法をおすすめします。

Q. カビの出た衣類を着ても大丈夫でしょうか。

A. 洗濯表示に従って洗い、カビやにおいが取れたことを確認してから使うのが基本です。体調面で気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

まとめ

札幌の冬、衣類や革製品、ランドセル、バッグにカビが出る主な理由は、雪や汗で湿った持ち物をそのまましまうことと、冷えた収納の中で湿度が上がることです。室温20℃・湿度50%の空気でも、収納の中が14℃前後まで下がると計算上70%を超えるため、収納の中の湿度を一度測ってみることが対策の第一歩になります。

乾かしてからしまう、外壁から離す、年2回は出して点検する。この3つを習慣にし、素材ごとの表示に従った手入れを続ければ、多くの持ち物は守れます。それでも同じ収納で何度も再発する場合は、収納や壁の側に原因がないかを確かめることをおすすめします。

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カビバスターズ北海道では、含水率測定や付着菌検査・落下菌検査(有料オプション)などの調査から、MIST工法®による除去、カビが生えにくい環境づくりのご提案まで一貫して対応しています。札幌市内をはじめ北海道全域からのご相談を受け付けています。

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