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クリスマスツリー・リース・正月飾りのカビ|季節の飾りを出す前と、しまう時の湿気対策

1 時間前
読了時間: 10分

11月も中旬を過ぎると、クリスマスツリーやリースを飾る準備を始めるご家庭が増えてきます。1年ぶりに箱を開けたら、カビ臭いにおいがした、リースの木の実や松ぼっくりに白い点が付いていた、オーナメントのリボンが黒ずんでいた、というご相談も、この時期ならではのものです。

クリスマスツリーやリース、正月飾り、ひな人形や五月人形などの季節の飾りは、1年のほとんどを箱の中で過ごします。そのため、しまう時の状態と、収納場所の湿気が、次に出した時の状態にそのまま表れます。

この記事では、季節の飾りがカビる理由、飾る前の点検、飾っている間の置き場所、しまう時の乾燥と収納の注意点を整理しました。人形や工芸品など、特別な手入れが必要な物は、購入した店や専門店に相談してください。

この記事の結論 クリスマスツリーやリース、正月飾り、人形などの季節の飾りは、1年のほとんどを箱の中で過ごすため、しまう時の湿気と収納場所の状態がカビの出方を左右します。札幌・北海道の冬の住まいで気をつけたい点も、本文で解説しています。

季節の飾りが箱の中でカビる理由

季節の飾りには、木の実、松ぼっくり、つる、わら、布、紙、和紙、木材など、湿気を吸いやすい天然素材が多く使われています。こうした素材は、湿気を含むとカビの栄養にもなります。

さらに、飾りをしまう箱は、押入れの奥や天袋、物置、クローゼットの上段など、ふだん開け閉めしない場所に置かれることが多くなります。札幌の住まいでは、冬の間に外壁側の収納の壁が冷えて結露したり、春から夏にかけて湿度が上がったりすることで、箱の中の湿気が抜けないまま長い時間が過ぎていきます。

飾り

使われている素材

カビの出方

クリスマスツリー(造花・人工の木)

樹脂、金属、土台の木や布

枝の根元や土台の布の黒ずみ、箱のにおい

リース・スワッグ

つる、木の実、松ぼっくり、ドライフラワー

木の実や松ぼっくりの白い点、ドライフラワーの変色

オーナメント

布、リボン、紙、木、ガラス

リボンや布の黒ずみ、紙の白い点

正月飾り・しめ縄

わら、紙、水引

わらの黒ずみや白い粉、においの変化

ひな人形・五月人形

布、木、紙、胡粉

衣装のシミ、顔や手の変色

飾る前に点検すること

箱を開ける時は、カビ臭さがあった場合に部屋に胞子を広げないよう、換気した部屋か、玄関の外などで開けるのが安心です。マスクを着けて作業しましょう。

季節の飾りを飾る前の3つの点検

カビが見つかった場合、樹脂や金属、ガラスなど水に強い素材であれば、乾いた布で払ったあと、固く絞った布で拭き、しっかり乾かすことで使えることが多くあります。木の実や松ぼっくり、ドライフラワー、わら、紙など、水に弱い天然素材は、拭き取りで素材を傷めることがあります。カビが広がっている場合は、無理に使わず、新しいものに替えることも考えてください。

ひな人形や五月人形など、大切な人形にカビやシミを見つけた場合は、ご自身で拭かずに、購入した人形店や専門店に相談してください。

飾っている間の置き場所

飾っている間も、置き場所によっては湿気を受けることがあります。

  • 窓際や窓のすぐ前は、結露の水分を受けやすい

  • 外壁側の壁に接して置くと、壁の冷えで飾りの裏が湿りやすい

  • 玄関ドアの外に飾るリースは、雪や雨、結露で濡れやすい

  • 加湿器の吹き出し口の近くは避ける

  • 暖房器具のすぐ近くは、乾燥しすぎや火災の危険がある

玄関の外に飾ったリースやしめ縄は、雪や雨で濡れたらそのままにせず、室内で乾かしてからしまいましょう。

しまう時が一番大切

季節の飾りのカビを防ぐうえで、最も大切なのはしまう時の手入れです。湿ったまましまうと、次に出すまでの長い時間、箱の中でカビが育ち続けます。

季節の飾りをしまう時の3つのルール
  1. ほこりを柔らかいブラシや布で払う

  2. 晴れて乾いた日か、暖房の効いた部屋で、半日ほど広げて乾かす

  3. 素材ごとに分けて、紙で包む

  4. 通気性のある箱に入れ、乾燥剤を使う場合は量と交換時期を確かめる

  5. 箱に入れた日付を書いておき、次の季節に点検しやすくする

ビニール袋で密閉すると、湿気が逃げ場を失い、袋の中で結露することがあります。乾燥剤を入れる場合も、吸湿できる量には限りがあるため、毎年交換しましょう。

収納場所の選び方

箱をしまう場所も、カビの出方を左右します。

  • 押入れやクローゼットの外壁側の壁際や、床に近い下段は避ける

  • 天袋や上段は湿気がたまりにくいことが多いが、屋根に近い最上階は夏に高温になる

  • 屋外の物置や車庫は、外気の影響を受け、結露しやすい

  • 箱を壁や床に直接付けず、すのこを敷く、壁から少し離す

  • 年に一度は、季節の飾り以外の時期にも箱を開けて風を通す

収納場所の壁や床に黒いカビが出ている場合は、収納そのものの湿気を改善しないと、どの箱もカビやすい状態が続きます。

収納の中にカビが出ている時は

押入れやクローゼット、天袋の壁や天井にカビが出ている場合は、冬の結露や、壁の中・天井裏の湿気が関わっていることがあります。当社では、含水率測定などで収納の状態を確かめ、必要な場合はMIST工法®でカビを除去し、カビが生えにくい環境づくりをご提案しています。収納のカビについてはよくある質問もご覧ください。

飾りの素材ごとの注意点

季節の飾りには、さまざまな素材が使われています。素材によって湿気の吸いやすさが違うため、しまう前の手入れの仕方も変わります。

松ぼっくりやドライフラワー、木の実、つるを使ったリースは、天然の素材そのものが湿気を吸いやすく、カビが出やすい飾りです。飾っている間に湿気を含んだまま箱にしまうと、次の季節に白いカビが広がっていることがあります。しまう前は、風通しのよい場所でしっかり乾かしてください。

しめ縄や正月飾りに使われるわらや稲穂も、湿気を吸いやすい素材です。正月飾りは毎年新しいものを用意し、使い終わったものは地域の行事やごみの出し方に従って処分するご家庭も多くあります。

布やフェルトの飾りは、ほこりや手あかが付いたままだと、汚れを栄養にしてカビが出ることがあります。ほこりを払ってからしまいましょう。

樹脂製の人工のツリーは、素材自体にはカビが出にくいものの、枝の間にたまったほこりや、収納袋の中の湿気によって、においや黒い点が出ることがあります。しまう前には、枝のほこりを払い、乾いた状態で袋や箱に入れてください。


飾る場所で気をつけたいこと

札幌の冬は、窓際や玄関が冷えやすく、結露が起こりやすい場所です。窓際に飾ったリースやツリーに結露の水が付いたり、窓枠のカビが移ったりすることがあります。窓ガラスやサッシに直接触れないように飾りましょう。

玄関ドアの内側に掛けるリースは、ドアの開け閉めで冷たい空気と暖かい空気が入れ替わるため、湿気を含みやすくなります。ドアや壁が結露していないか、ときどき確認してください。

暖房器具のそばや、加湿器の吹き出し口の近くに飾りを置くのは避けましょう。熱で素材が傷んだり、加湿器の水分を吸って湿ったりする原因になります。


来年も気持ちよく使うための片付けの順番

飾りを片付ける時は、まず飾りを外してほこりを払い、湿っているものがないか確かめます。次に、天気のよい日に風通しのよい部屋でしばらく置いて乾かし、それから箱に入れます。

箱は、湿気を吸った段ボールを使い続けるより、ふたの付いたプラスチックの収納ケースに替えると、湿気や虫の影響を受けにくくなります。ただし、密閉できる容器は中の湿気も逃げにくいため、入れる前に飾りをしっかり乾かしておくことが大切です。

箱の外側に中身を書いておくと、次の季節に開ける時に探しやすくなり、点検もしやすくなります。


生花や生木を飾る時の注意

生のもみの木や、生花を使ったリース、正月の生け花は、水分を多く含んでいます。暖房の効いた部屋に飾ると、葉や花から水分が出て、まわりの湿度が上がることがあります。

花瓶やツリーの水受けの水は、こまめに取り替え、こぼれた水はすぐに拭き取りましょう。水受けの下の床や敷物が湿ったままになると、カビの原因になります。飾り終わったら、早めに片付け、置いていた場所の床や壁を確認してください。

枯れた葉や花びらが落ちたままになっていると、湿気を含んでカビが出ることがあります。飾っている間も、ときどき掃除をしておきましょう。


よくある質問

Q. 生のもみの木のクリスマスツリーはカビますか。

A. 生の木は水分を多く含むため、鉢の土や水受けの皿、幹の根元に湿気がたまりやすくなります。水受けの水はこまめに捨て、壁から離して風通しのよい場所に置いてください。

Q. カビの生えたリースは、拭けばまた使えますか。

A. 木の実や松ぼっくり、ドライフラワーなどの天然素材は、拭き取りで素材を傷めることがあり、見えない部分にカビが残ることもあります。広がっている場合は、新しいものに替えることを考えてください。

Q. 季節の飾りは、どれくらいの頻度で箱を開けるとよいですか。

A. 年に一度、使う時期以外にも箱を開けて風を通すと、カビの早期発見につながります。梅雨や夏の時期の晴れた日がおすすめです。

Q. リースに白いカビが出ていました。乾燥剤を入れておけば防げますか。

A. 乾燥剤は箱の中の湿気を減らす助けになりますが、湿ったリースを入れると乾燥剤だけでは追いつかないことがあります。まずは飾りを十分に乾かし、乾燥剤は表示の期限を目安に交換しましょう。カビが広がったリースは、ほかの飾りに移らないよう分けて保管するか、処分を考えてください。

Q. クリスマスの飾りは、どこにしまうのがよいですか。

A. 押入れやクローゼットの上段、部屋の内側にある収納など、外壁から離れた、温度差の少ない場所が向いています。物置や車庫、床下収納は冬の間に冷え込み、結露が起こりやすいため、長くしまう場所としては避けた方が安心です。

Q. 飾りを入れていた箱がカビ臭くなっていました。箱はそのまま使えますか。

A. 段ボールの箱は湿気を吸いやすく、一度カビ臭くなると、においを取るのは難しくなります。箱は新しいものに替え、中の飾りも乾かしてから入れ直しましょう。箱を置いていた収納の中も、あわせて確認することが大切です。

Q. 電飾のライトは、しまう前に何をすればよいですか。

A. 電源から外し、コードや電球にほこりや水分が付いていないか確認します。ほこりは乾いた布で軽く拭き取り、コードを強く折り曲げずに束ねて、乾いた状態で箱に入れましょう。取扱説明書に手入れの方法が書かれている場合は、そちらに従ってください。

まとめ

クリスマスツリーやリース、正月飾り、人形などの季節の飾りは、1年のほとんどを箱の中で過ごすため、しまう時の湿気と収納場所の状態がカビの出方を左右します。

飾る前は、換気した場所で箱を開けて点検し、飾っている間は窓際や外壁側を避ける。しまう時は乾かしてから、通気性のある箱で、湿気の少ない収納場所へ。毎年のひと手間で、大切な飾りを長く楽しむことができます。

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