エアコン暖房の臭いはカビ?|札幌で冬に暖房をつけた瞬間のにおいの原因と掃除
更新日:17 時間前
冬が近づき、久しぶりにエアコンの暖房をつけた瞬間、ほこりっぽいにおいや、すっぱいようなにおい、カビ臭さを感じることがあります。札幌でも、灯油やガスの暖房に加えて、寒冷地向けのエアコンを暖房に使うご家庭が増えてきました。
暖房のにおいは、冷房の時のにおいとは原因が少し違います。夏の冷房や除湿で内部にたまった湿気と汚れが、秋の間にどう過ごしたかで、冬の最初のにおいが変わります。
この記事では、エアコン暖房のにおいの種類ごとの原因、ご自身でできる掃除の範囲、触らない方がよい部分、分解洗浄を検討する目安を整理しました。お使いのエアコンの取扱説明書もあわせてご確認ください。
この記事の結論 札幌では11月から3月まで平均気温が5℃前後以下の日が続き、夏に使ったエアコンを冬の暖房に切り替えるご家庭も多くなります。暖房をつけた瞬間のほこりっぽいにおいはフィルターの汚れ、続くカビ臭さやすっぱいにおいは内部のカビや汚れが疑われます。
札幌でエアコン暖房を使う季節
気象庁の平年値では、札幌の月平均気温は11月に5.2℃、12月に-0.9℃、1月に-3.2℃、2月に-2.7℃、3月に1.1℃です。11月から3月までの5か月間は、平均気温が5℃を下回るか、それに近い寒さが続き、暖房が欠かせない季節です。

図:札幌の月平均気温(平年値)。オレンジ色の11月から3月は、平均気温が5℃前後以下になる暖房の季節です。夏に冷房や除湿で使ったエアコンを、11月に暖房として使い始めるご家庭が多くなります。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」札幌 平年値(1991〜2020年)
エアコンは、冷房や除湿の運転中に、室内機の熱交換器(アルミの薄い板が並んだ部分)で空気中の水分を結露させて外へ排水します。運転を止めた後も内部にはしばらく水分が残り、ほこりや油分と合わさるとカビが育ちやすくなります。秋の間に使わずに置いておくと、そのまま冬の暖房シーズンを迎えることになります。
においの種類から考えられる原因
暖房をつけた時のにおいは、種類によっておおよその原因を考えることができます。
においの種類 | 考えられる原因 | まず行うこと |
ほこりっぽい・焦げたようなにおい | フィルターや内部にたまったほこりが温められた | フィルターの掃除 |
すっぱい・雑巾のようなにおい | 内部のカビや雑菌、汚れ | 送風で乾かし、においが続けば分解洗浄を検討 |
カビ臭い・土のようなにおい | 熱交換器や送風ファンのカビ | 吹き出し口の確認、分解洗浄を検討 |
タバコ・料理のにおい | 部屋のにおいが内部の汚れに付いた | フィルター掃除と部屋の換気 |
薬品のようなにおい | 新しい製品や部品、または故障 | 取扱説明書を確認し、メーカーに相談 |
使い始めの数分だけほこりっぽいにおいがして、その後消える場合は、フィルターや内部のほこりが原因であることが多いと考えられます。一方、運転を続けてもカビ臭さやすっぱいにおいが消えない場合は、内部にカビや汚れがたまっている可能性があります。
焦げ臭いにおいが続く、煙が出る、異音がするといった場合は、においの問題ではなく故障の可能性があります。すぐに運転を止め、電源プラグを抜いて、メーカーや販売店に相談してください。
自分でできるエアコンの掃除
ご自身でできる掃除は、主にフィルターと、外から手の届く部分です。作業前には必ず運転を止め、電源プラグを抜くか、ブレーカーを切ってください。
前面パネルを開け、取扱説明書に従ってフィルターを外す
ほこりが舞わないよう、表側から掃除機でほこりを吸う
汚れが残る場合は、裏側からシャワーで水を当てて洗う
日陰でしっかり乾かしてから元に戻す
前面パネルと本体の表面を、固く絞った布で拭く
フィルターの掃除の目安は、取扱説明書に書かれている頻度に従ってください。暖房を毎日使う冬は、ほこりがたまりやすいため、こまめな確認が役立ちます。フィルターを外したまま運転すると、内部にほこりが入り込む原因になるため、乾かしてから必ず戻してください。
自分で触らない方がよい部分
吹き出し口の奥に見える送風ファン(筒状の羽根)や、フィルターの奥の熱交換器に黒い点やカビが見えることがあります。ここは、市販のスプレーやブラシで掃除したくなる部分ですが、注意が必要です。
送風ファンを割り箸やブラシでこすると、羽根が欠けたり、汚れが奥へ落ちたりする
熱交換器に洗浄スプレーを使うと、すすぎきれなかった洗剤や汚れが残ることがある
内部の電装部品に水や薬剤がかかると、故障や発火の原因になることがある
内部の掃除は、メーカーや専門業者による分解洗浄を検討してください。エアコンの機種によっては自動お掃除機能が付いていますが、多くの場合はフィルターのほこりを取る機能で、内部のカビまでは取り除けません。
においを出さない使い方
エアコンのにおい対策は、冬の使い方だけでなく、夏から秋の使い方が大切です。
冷房や除湿を使った後は、送風運転や内部クリーン運転で内部を乾かす
秋に冷房を使い終えたら、晴れた日に送風運転をして内部を乾燥させておく
冬の暖房中もフィルターのほこりをこまめに確認する
加湿器の吹き出し口をエアコンに向けない
部屋の換気を行い、料理やタバコのにおいを内部にためない
暖房の運転中は、熱交換器が温められるため、冷房の時のように内部で結露が続くことは少なくなります。ただ、加湿器の湯気が直接エアコンに当たる場所に置くと、内部に湿気が入りやすくなります。加湿器はエアコンから離れた場所に置いてください。

分解洗浄を検討する目安
次のような場合は、ご自身での掃除では対応しきれないことが多いため、専門業者による分解洗浄を検討してください。
フィルターを掃除しても、カビ臭さやすっぱいにおいが続く
吹き出し口や送風ファンに黒い点が多く見える
前回の分解洗浄から数年が経っている、または一度もしていない
小さなお子さまや高齢の方、ペットがいる部屋で使う
部屋の壁や天井にもカビが出ている
部屋の壁や天井、窓まわりにもカビが出ている場合は、エアコンだけでなく部屋全体の湿気が問題になっていることがあります。当社では、壁や天井などのカビについて、含水率測定などで部屋の湿気の状態を確かめ、必要に応じて有料オプションの菌検査も行っています。エアコンのにおいとあわせて部屋のカビが気になる場合はご相談ください。詳しくはサービス内容をご覧ください。
暖房でにおいが出やすくなる理由
冷房の時期にエアコンの内部で発生した結露の水分が残り、そこにほこりや汚れがたまると、カビが育ちやすくなります。秋に冷房を止めた後、内部を乾かさずにそのままにしておくと、汚れやカビが残ったまま冬を迎えることになります。
暖房を使い始めると、内部にたまった汚れが温められ、においの成分が部屋に広がりやすくなります。そのため、「暖房をつけた瞬間に、むっとしたにおいがする」と感じることがあります。
においは、カビだけでなく、ほこりや、部屋のにおい(生活臭やたばこ、ペットなど)を内部が吸着していることが原因の場合もあります。
暖房シーズン前の準備
冬の暖房を使い始める前に、次の準備をしておくと、においが出にくくなります。
・フィルターのほこりを掃除機で吸い取り、汚れがひどい場合は水洗いして、しっかり乾かす
・吹き出し口やルーバー(風向きを変える羽根)の表面のほこりを、やわらかい布で拭く
・室外機のまわりに物や落ち葉がないか確認する
・試運転をして、においや異音がないか確認する
試運転の時は、窓を開けて換気しながら行うと、においがこもりにくくなります。
札幌の冬にエアコン暖房を使う時の注意点
札幌の冬は外の気温が低いため、エアコンの暖房能力が下がることがあります。お使いのエアコンが寒冷地向けの機種かどうか、取扱説明書や販売店で確認しましょう。
室外機の吹き出し口や吸い込み口が雪でふさがれると、運転に影響することがあります。積雪の多い日は、安全に作業できる範囲で雪を取り除きましょう。
暖房運転中に、室外機の霜を取るための運転(霜取り運転)が入ることがあります。この間は、一時的に温風が止まることがあります。
よくある質問
Q. 暖房をつけて数分でにおいが消えるなら、放っておいても大丈夫ですか。
A. ほこりが温められたにおいであれば、フィルターの掃除で改善することが多いです。においが毎回出る、だんだん強くなるといった場合は、内部の汚れが増えている可能性があるため、早めに点検してください。
Q. 市販のエアコン洗浄スプレーは使ってもよいですか。
A. 機種によっては、メーカーが洗浄スプレーの使用をすすめていない場合があります。取扱説明書を確認し、記載がない場合はメーカーに問い合わせるか、専門業者に相談してください。
Q. 冬にエアコンの分解洗浄をしても意味がありますか。
A. 冬でも内部にたまったカビや汚れは取り除けます。暖房の季節の前後は依頼が比較的落ち着くこともあるため、においが気になる場合は時期を問わず相談してみてください。
Q. 暖房のにおいは、部屋の換気で消えますか。
A. 換気でにおいが薄くなることはありますが、内部に汚れやカビが残っていると、運転するたびにおいが出ることがあります。においが続く場合は、内部の洗浄を検討しましょう。
Q. エアコン暖房で部屋が乾燥するのは、カビ対策になりますか。
A. 乾燥しすぎると、のどや肌の乾燥が気になることがあります。湿度計を見ながら、40〜60%程度を目安にしましょう。
Q. エアコンの吹き出し口に黒い点があります。カビですか。
A. 吹き出し口やルーバーの黒い点は、カビやほこりの汚れであることが多いです。奥の送風ファンにも汚れがある場合は、専門業者の洗浄を検討しましょう。
Q. ストーブと併用している部屋でも、エアコンのにおいは出ますか。
A. 開放型のストーブは水蒸気を出すため、部屋の湿度が上がり、エアコン内部も湿りやすくなることがあります。換気をこまめに行いましょう。
Q. においが強い時、運転を止めた方がよいですか。
A. 焦げたようなにおいや異音がある場合は、すぐに運転を止めて、メーカーや販売店に相談しましょう。カビ臭さの場合は、換気をしながら様子を見て、早めに掃除を検討しましょう。
Q. フィルター自動お掃除機能があれば、掃除は不要ですか。
A. フィルターのほこりは自動で取れても、ダストボックスの掃除や、内部の熱交換器・送風ファンの汚れは残ることがあります。取扱説明書を確認して、定期的にお手入れしましょう。
まとめ
札幌では11月から3月まで平均気温が5℃前後以下の日が続き、夏に使ったエアコンを冬の暖房に切り替えるご家庭も多くなります。暖房をつけた瞬間のほこりっぽいにおいはフィルターの汚れ、続くカビ臭さやすっぱいにおいは内部のカビや汚れが疑われます。
フィルターは自分で掃除し、送風ファンや熱交換器のカビは無理に触らず、分解洗浄を検討してください。冷房の後に送風で乾かす習慣が、翌冬のにおいを防ぐ一番の近道です。
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