冷蔵庫のカビの取り方|パッキン・野菜室・製氷機の黒カビとにおいを防ぐ掃除の手順
更新日:17 時間前
冷蔵庫のドアを開けた時に、なんとなくカビ臭い。ドアのゴムのパッキンに黒い点がある。野菜室の底がしっとりしている。冷蔵庫の中は温度が低いため、カビとは無縁のように思われがちですが、実際にはカビが出やすい場所がいくつもあります。
冷蔵庫は食品を保存する場所です。だからこそ、カビを見つけた時に使う製品や手順には注意が必要です。
この記事では、冷蔵庫でカビが出やすい場所と理由、パッキンや野菜室、製氷機の掃除の手順、カビとにおいを増やさない使い方を整理しました。掃除の方法は機種によって違うため、お使いの冷蔵庫の取扱説明書もあわせてご確認ください。
この記事の結論 冷蔵庫の中は温度が低くても、ドアのパッキン、野菜室、製氷機の給水タンクなど、水分と汚れがたまる場所ではカビが生えます。食品を扱う場所なので、使う製品は表示を確認し、掃除の後は水拭きと乾燥を忘れないようにしましょう。札幌・北海道の冬の住まいで気をつけたい点も、本文で解説しています。
冷蔵庫でもカビが生える理由
多くのカビは、低い温度では増えるスピードがゆっくりになりますが、増えなくなるわけではありません。冷蔵室のような温度でも、時間をかけて増える種類があります。そこに、水分と、こぼれた食品の汁や野菜くずといった栄養がそろうと、カビが生えやすくなります。
冷蔵庫の中は、ドアの開け閉めのたびに室内の暖かく湿った空気が入り、冷やされて水分が結露します。この水分が、パッキンのひだや野菜室の底、棚の隅にたまることで、カビが育つ環境ができあがります。

場所ごとのカビの原因と確認のポイント
冷蔵庫の中でカビが出やすい場所と、確認のポイントを表にまとめました。
場所 | カビが出やすい理由 | 確認のポイント |
ドアのパッキン | ひだに水分と食品の汁がたまる | ひだを指で広げて奥の黒い点を見る |
野菜室 | 野菜の水分、土汚れ、傷んだ野菜 | 底のケースの水たまりと野菜くず |
製氷機・給水タンク | 常に水がある | タンクのぬめり、氷の黒い点やにおい |
棚の隅・ドアポケット | こぼれた汁が残る | 容器の底やポケットの角のべたつき |
背面の排水口・蒸発皿 | 霜取りの水が流れる | 取扱説明書で掃除の方法を確認する |
パッキンの黒カビは、外から見える部分だけでなく、ひだの内側に広がっていることがよくあります。ひだを指で軽く広げ、懐中電灯で照らして確かめてください。
掃除の前に確認すること
冷蔵庫の掃除では、次の点を事前に確かめておきましょう。
掃除の前に電源を切るか、取扱説明書に従った方法で作業する
食品は保冷バッグやクーラーボックスに移し、早めに戻せるよう段取りする
取り外せる棚やケースは、取扱説明書で外し方と洗い方を確認する
使う製品は、食品を扱う場所に使えるものかを製品の表示で確かめる
塩素系のカビ取り剤は、においや成分が食品に移るおそれがあり、樹脂やゴムを傷めることもあるため、冷蔵庫の中での使用は製品の表示とメーカーの案内を確認してください。表示がない場合は使わないのが安全です。食品に使える台所用の製品や、取扱説明書で指定された方法を選びましょう。
パッキンの黒カビの掃除
パッキンの掃除は、ひだの奥の汚れを押さえるように取るのが基本です。強くこすったり、引っ張ったりすると、パッキンが変形して密閉が悪くなり、冷えが悪くなる原因になります。

綿棒や柔らかい布で、ひだの奥の汚れを押さえるように取る
台所用の中性洗剤を薄めた液を布に含ませ、ひだに沿って拭く
洗剤が残らないよう、固く絞った布で水拭きする
乾いた布で水分を拭き取り、ドアを少し開けて乾かす
それでも黒い色が残る場合は、カビの色素がゴムに染み込んでいる可能性があります。パッキンは消耗部品のため、メーカーに交換について相談するのも一つの方法です。
野菜室と製氷機の掃除
野菜室は、ケースを取り外して洗えるものが多く、底にたまった水分や土汚れ、野菜くずを取り除くだけでもにおいが変わります。ケースは中性洗剤で洗い、しっかり乾かしてから戻してください。
泥付きの野菜は、新聞紙や袋で包んでから入れる
傷んだ野菜は早めに取り出す
ケースの底にキッチンペーパーを敷き、汚れたら取り替える
詰め込みすぎず、冷気が回るすき間をつくる
自動製氷機の給水タンクやフィルターは、常に水がある場所のため、ぬめりやカビが出やすい部分です。取扱説明書で掃除の頻度と方法を確認し、タンクはこまめに洗いましょう。浄水器の水やミネラルウォーターを入れられない機種もあるため、使える水の種類も取扱説明書で確かめてください。氷に黒い点が混ざる、氷がにおう場合は、製氷経路の掃除やメーカーへの相談を検討してください。
カビとにおいを増やさない使い方
冷蔵庫のカビを防ぐには、冷蔵庫の中に水分と汚れを残さないことが基本です。
汁がこぼれたら、その日のうちに拭き取る
鍋ごとや、ふたのない容器での保存を避ける
ドアの開け閉めの回数と時間を減らし、湿った空気を入れすぎない
定期的に中身を見直し、古い食品や傷んだ野菜を残さない
月に一度程度、パッキンとドアポケットを拭く
冷蔵庫のにおいは、カビだけでなく、食品そのもののにおいや、こぼれた汁が原因のこともあります。においの元を取り除いてから、市販の脱臭剤を使うと効果を感じやすくなります。カビが生えた食品は、もったいなくても食べずに捨ててください。
冷蔵庫のまわりの壁や床にもカビがある時は
冷蔵庫の背面の壁や、冷蔵庫の下の床にカビが出ていることもあります。冷蔵庫の背面は放熱で暖かく、壁との間の空気が動きにくいため、壁紙の裏が湿っていたり、床に結露水や漏れた水がたまっていたりすることがあります。
冷蔵庫を動かした時に、壁や床に黒いカビが広がっていた場合は、原因の水がどこから来ているかを確かめる必要があります。当社では、含水率測定で壁や床の水分の状態を確かめ、必要な場合はMIST工法®で除去を行っています。キッチンのカビについてはよくある質問もご覧ください。
冷蔵庫の掃除の頻度の目安
冷蔵庫の掃除は、場所によって頻度を変えると続けやすくなります。
・棚やドアポケット:汚れに気づいた時にすぐ拭き取ります。月に1回程度、中の物を出して全体を拭くと安心です。
・野菜室:野菜くずや土がたまりやすい場所です。月に1回程度、ケースを外して洗いましょう。
・ドアのパッキン:みぞに汚れがたまりやすい場所です。月に1回程度、やわらかい布で拭き取ります。
・製氷機:給水タンクは、取扱説明書の目安に合わせて洗いましょう。
掃除の方法は、冷蔵庫の機種によって違うため、取扱説明書を必ず確認しましょう。
冷蔵庫の中を清潔に保つ食品の入れ方
冷蔵庫の中に食品を詰め込みすぎると、冷たい空気が回りにくくなり、温度にむらができることがあります。冷蔵室は7割程度を目安にすると、空気が流れやすくなります。
こぼれやすい食品や、汁気の多い食品は、ふた付きの容器に入れましょう。食品の汁がこぼれたままになると、においやカビの原因になります。
食品は、古いものから使えるように並べ、賞味期限や消費期限を定期的に確認しましょう。
冷蔵庫の裏や下の掃除
冷蔵庫の裏や下には、ほこりがたまりやすく、まわりの壁や床が湿気でカビることもあります。
冷蔵庫を動かす時は、重さに注意して、無理をしないようにしましょう。設置場所によっては、床に傷がつかないよう保護してから動かします。
冷蔵庫と壁の間のすき間は、取扱説明書の設置条件を確認して確保しましょう。
長く使わない冷蔵庫の扱い方
引っ越しや長期の留守などで、冷蔵庫を使わない期間がある場合は、中を空にして、掃除をしてから扉を少し開けておくと、においやカビが出にくくなります。
電源を切った後は、霜が溶けた水が出ることがあります。水受けや床が濡れていないか確認しましょう。
電源の切り方や、長期間使わない時の扱い方は、取扱説明書を確認しましょう。
よくある質問
Q. 冷蔵庫の中にアルコールスプレーを使ってもよいですか。
A. 食品に使える表示のある製品であれば使えることが多いですが、樹脂やゴムの素材によっては変色や劣化の原因になることがあります。取扱説明書と製品の表示を確認してください。
Q. 冷蔵庫の中にカビが生えた食品がありました。ほかの食品も捨てるべきですか。
A. カビが生えた食品は捨ててください。ほかの食品は、カビや傷みがないかを確かめ、容器の外側や周りの棚は拭いておきましょう。
Q. パッキンのカビを放っておくとどうなりますか。
A. カビが広がると見た目やにおいの原因になるほか、パッキンが劣化して密閉が悪くなると、冷えが悪くなることもあります。早めに掃除し、色が残る場合は交換も検討してください。
Q. 冷蔵庫の電源を切って掃除した方がよいですか。
A. 棚やパッキンを拭く程度であれば、電源を入れたままでも掃除できることが多いです。電源の扱いや掃除の方法は、取扱説明書を確認しましょう。
Q. 冷蔵庫の中のにおいを減らす方法はありますか。
A. においの強い食品はふた付きの容器に入れ、古い食品を早めに使いきりましょう。市販の脱臭剤を使うのも一つの方法です。
Q. 冷蔵庫の下の床が濡れています。どうすればよいですか。
A. 霜取りの水や、排水の不具合などが考えられます。濡れたままにすると床のカビや傷みにつながるため、拭き取って、続く場合はメーカーや販売店に相談しましょう。
Q. 製氷機の氷がにおう場合はどうすればよいですか。
A. 給水タンクや製氷皿の汚れが原因のことがあります。取扱説明書に従って掃除し、改善しない場合はメーカーに相談しましょう。
Q. 野菜室の野菜はどう保存すればカビにくいですか。
A. 野菜は、傷んだ部分を取り除き、袋や新聞紙で包んで保存すると、水分の出すぎを防ぎやすくなります。野菜室の底に水がたまっていたら、こまめに拭き取りましょう。
Q. パッキンにカビ取り剤を使ってもよいですか。
A. 冷蔵庫のパッキンは、薬剤によって変色や劣化することがあります。使える洗剤は取扱説明書を確認し、わからない場合はメーカーに問い合わせましょう。
Q. 冷蔵庫のまわりの壁にカビがあります。冷蔵庫が原因ですか。
A. 冷蔵庫の放熱や、壁との距離が近いことで空気が動きにくくなり、湿気がこもることがあります。設置場所の環境もあわせて確認しましょう。
Q. 冷蔵庫の掃除にはどんな道具があると便利ですか。
A. やわらかい布、使い古しの歯ブラシ、綿棒、食器用の中性洗剤などがあると、パッキンのみぞや細かい部分も掃除しやすくなります。
Q. 製氷機の給水タンクは毎日洗う必要がありますか。
A. 頻度は機種によって違います。取扱説明書に書かれた目安に合わせて掃除しましょう。
まとめ
冷蔵庫の中は温度が低くても、ドアのパッキン、野菜室、製氷機の給水タンクなど、水分と汚れがたまる場所ではカビが生えます。食品を扱う場所なので、使う製品は表示を確認し、掃除の後は水拭きと乾燥を忘れないようにしましょう。
汁がこぼれたらすぐ拭く、野菜は包んで入れる、パッキンは月に一度拭く。小さな習慣の積み重ねで、冷蔵庫のカビとにおいは防げます。
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