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気温が急に下がる9月の10日間|北海道の秋、家の中でカビが動き出す仕組み

9月8日
読了時間: 10分

更新日:1 日前

気温が急に下がる9月の10日間(カビバスターズ北海道)
この記事の結論 2026年8月24日、札幌の最高気温は31.1℃でした。その5日後の8月29日、最高気温は22.7℃。5日間で最高気温が8.4℃下がっています。

先週、札幌で起きていた気温の動き

2026年8月24日、札幌の最高気温は31.1℃でした。その5日後の8月29日、最高気温は22.7℃。5日間で最高気温が8.4℃下がっています。

先週、札幌で起きていた気温の動き|気温が急に下がる9月の10日間(カビバスターズ北海道)

この「夏の空気が残ったまま、気温だけが先に下がる」という状態が、北海道の9月に住宅の中で起きることの出発点です。梅雨のない北海道では、カビのピークは夏だけだと思われがちですが、実際にご相談が増えるのは、季節が切り替わるこの時期です。

1. なぜ「気温が下がる」とカビが動くのか

カギは、湿度ではなく露点温度という考え方にあります。

空気は温度が高いほど多くの水蒸気を含めます。逆に温度が下がると、含みきれなくなった水蒸気が水に戻ります。この「水に戻り始める温度」が露点温度です。

たとえば、室温26℃・相対湿度70%の空気の露点温度は、おおよそ20℃前後です。この空気が、20℃より冷たい面に触れると、その面で結露が始まります。

ここで重要なのは、部屋の平均湿度が下がっていても、局所的に冷たい面があれば、そこだけ結露するということです。

室温

相対湿度

露点温度の目安

結露が始まる面の温度

26℃

60%

約17.6℃

17.6℃より冷たい面

26℃

70%

約20.2℃

20.2℃より冷たい面

22℃

70%

約16.3℃

16.3℃より冷たい面

22℃

80%

約18.5℃

18.5℃より冷たい面

18℃

80%

約14.6℃

14.6℃より冷たい面

※ 露点温度はMagnus式による近似値です。実際の値は気圧などの条件で若干変わります。

9月の北海道で起きているのは、次の組み合わせです。

  1. 夏のあいだに壁・床・家具・寝具が水分を含んでいる

  2. 外気温が下がり、外壁側の壁や床下、北側の部屋の表面温度が先に下がる

  3. 室内の空気はまだ湿っている(札幌の9月の平年相対湿度は71%)

  4. 冷たくなった面だけで結露が起こる

この段階では、窓のように目に見える結露にはなりません。壁の内側、家具の裏、押入れの奥といった、見えない面で先に始まります。

2. 9月の北海道で、カビが出やすい場所トップ6

温度が下がる順番に応じて、出やすい場所には傾向があります。

順位

場所

理由

1

北側の部屋の外壁側の壁

日射が入らず表面温度が先に下がる

2

押入れ・クローゼットの奥

空気が動かず、外壁に面していることが多い

3

家具・冷蔵庫の裏

壁との距離が近く風が通らない

4

玄関・シューズクローク

断熱が弱く、土間で温度が下がる

5

床下・基礎まわり

地面の温度に引かれて表面温度が下がる

6

使っていない部屋・空室

換気も暖房もなく、空気が静止している

「1階だけカビ臭い」「北側の部屋だけ違う」というご相談は、この順番でほぼ説明がつきます。

3. 9月の10日間でやっておくと差が出ること

暖房を入れる前のこの時期に、次のことをしておくと、冬の結露の出方が変わってきます。

[1]夏のあいだ閉めていた場所を開ける

押入れ、クローゼット、使っていない部屋。扉を開け、風が通る状態を1日つくります。中身は床から浮かせ、壁から離します。

[2]家具を壁から離す

外壁側の壁に接している家具は、5〜10cmでも離すと空気が動きます。これは費用ゼロで効果が出やすい対策です。

[3]晴れた日に「短く・強く」換気する

9月は雨の日が多い月です。札幌の9月の平年降水量は142.2mmで、年間で最も多い月にあたります。だらだら開けるより、外気が乾いている晴れた日に、対角の窓を2か所開けて10〜15分のほうが効率的です。

[4]24時間換気を止めていないか確認する

夏に音や寒さで止めたまま、というケースがあります。9月以降は動かしておくほうが無難です。

[5]寝具・衣類を「しまう前に」乾かす

夏に使った寝具をそのまま収納すると、収納の中の湿度が上がります。しまう前に一度乾かしてください。

[6]エアコンを止める前に送風運転をする

冷房シーズンの終わりに送風運転で内部を乾かしておくと、内部の湿った状態で数か月放置することを避けられます。

補足:暖房を入れる前と後で、家の中の条件はこう変わる

9月の対策が効いてくるのは、暖房シーズンに入ってからです。前後で何が変わるのかを整理しておきます。

項目

9月(暖房前)

11月以降(暖房後)

室温

外気に近い(18〜24℃程度)

20〜24℃で安定

壁の表面温度

場所による差が出始める

外壁側と内側の差が最大化

室内の水蒸気量

外気由来(夏の名残)

生活由来+暖房方式による

換気

窓を開けられる

開けにくくなる

結露の出方

見えない面から始まる

窓・サッシで目に見える

対策のしやすさ

高い(乾かせる)

低い(乾かす手段が限られる)

とくに北海道では、開放型の灯油ストーブを使うご家庭があります。灯油は燃焼時に水蒸気を発生させるため、暖かくなる一方で室内の水蒸気量が増えます。FF式(給排気を屋外で行う方式)であれば燃焼由来の水蒸気は室内に出ませんが、開放型の場合は暖房と換気をセットで考える必要があります。

9月のうちに家全体を一度乾かしておくことは、この「乾かしにくい半年」に入る前の準備にあたります。

4. こうなったら、清掃では追いつかない可能性

9月の段階で次のような状態が見られる場合、暖房シーズンに入ってから悪化することが多い、というのが実務上の傾向です。

サイン

考えられること

押入れの壁に手を当てると明確に冷たい

断熱の弱い面。冬に結露が集中する可能性

拭いても3か月以内に同じ場所へ再発する

水分供給源が残っている可能性

部屋に入った瞬間ににおう(局所ではなく全体)

見えない範囲で進行している可能性

床がきしむ・沈む感じがある

床下の湿気・木材の劣化の可能性

窓を開けても室内の湿度が下がらない

換気経路が機能していない可能性

壁紙が浮く、幅木のあたりが変色している

下地が含水している可能性

※ これらは診断ではなく、現地確認の必要性を判断するための目安です。

5. 賃貸・管理物件の方へ

管理会社・オーナーの立場では、9月は冬の入居者クレームを減らせる最後のタイミングにあたります。

  • 空室は換気も暖房もされないため、入居中の部屋より条件が悪くなります

  • 退去後クリーニングで表面を拭いただけでは、次の冬に同じ場所へ出ることがあります

  • 内見時の「カビ臭い」は、成約率に直結する要素です

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、建物の構造上の問題に起因する結露・カビと、入居者の管理不足によるものは分けて考えられます。どちらであるかを判断するためにも、状況の記録を残しておくことが実務上の助けになります。

6. よくあるご質問

Q. 除湿機を1台買えば解決しますか?

A. 部屋全体の湿度を下げる効果はありますが、家具の裏や押入れの奥といった「空気が動かない場所」には届きにくいのが実際です。空気を動かす(サーキュレーター)ことと組み合わせるほうが効率的です。

Q. 暖房を早めに入れれば結露は防げますか?

A. 室温が上がると表面温度も上がるため、結露が起きにくくなる面はあります。ただし、加湿を伴う暖房方法(開放型ストーブなど)では室内の水蒸気量が増えるため、換気とセットで考える必要があります。

Q. 見えるカビは少しですが、においが気になります。

A. においが先行して出ることはよくあります。見えている範囲と、においの発生源が別の場所であることも少なくありません。

Q. 費用はどのくらいですか?

A. 場所・範囲・下地の状態によって内容が変わるため、金額を一律にお伝えすることはできません。現地確認のうえでお見積りをお出ししています。

冬が来る前の、いちばん動きやすい時期です

暖房を入れてしまうと、住まいの中の条件は固定されます。窓も長く開けられなくなります。9月から10月上旬は、住まいの湿気を1回リセットできる、年に一度のタイミングです。

カビバスターズ北海道では、MIST工法®により、木材や断熱材のある空間でも素材を傷めにくい方法で処理を行っています。押入れの奥、北側の壁、床下など「気になるけれど自分では判断がつかない」箇所の確認から承ります。

冬に入ってから慌てる前に、今の状態を一度見ておきませんか。 ご相談は無料です。北海道全域に対応しています。


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秋のうちにしておきたい点検

9月から10月にかけて、本格的な冬が来る前に、住まいの点検をしておくと、冬の結露とカビを減らしやすくなります。

まず、夏の間に湿気を吸った押入れやクローゼットの中を確認し、布団や衣類にカビやにおいがないか見ておきましょう。冬物を出す時が、点検のよい機会です。

次に、24時間換気の給気口や、換気扇のフィルターを掃除し、換気がしっかり働くようにしておきます。

窓まわりのパッキンや、サッシのレールに、夏の間の汚れやカビが残っていないかも確認してください。結露が始まる前に掃除しておくと、冬の黒カビを防ぎやすくなります。


暖房を使い始める時の注意

暖房を使い始めると、室内と屋外の温度差が広がり、結露が出始めます。暖房を入れたら、窓や北側の壁の様子をこまめに確認しましょう。

エアコンやファンヒーターを久しぶりに使う時は、フィルターを掃除してから使います。暖房をつけた時にカビ臭いにおいがする場合は、内部の汚れやカビが原因のことがあります。

加湿器を出す時は、タンクや部品を洗ってから使い始めましょう。


秋のセルフチェック

秋の点検の時に、次の項目を確認してみましょう。

・押入れやクローゼットの中に、カビ臭さや湿気がないか

・夏の間に使ったエアコンの吹き出し口に、黒い点がないか

・窓のパッキンやレールに、汚れやカビが残っていないか

・24時間換気の給気口が閉じていないか、フィルターが汚れていないか

・床下点検口を開けた時に、においや湿りがないか

気になる点は、冬が来る前に手入れしておきましょう。


よくある質問

Q. 秋に窓を開けて換気してもよいですか。

A. 秋の晴れた日は、窓を開けて部屋の空気を入れ替える絶好の機会です。冬が来る前に、家全体の湿気を外に出しておきましょう。

Q. 秋にカビの点検を依頼できますか。

A. はい。冬が来る前のご相談も承っています。

Q. 秋の長雨の後に注意することは。

A. 雨が続いた後は、押入れや床下の湿気がたまりやすくなります。晴れた日に換気をして、収納の中も確認しましょう。

Q. 冬物の衣類を出す時の注意は。

A. においや黒い点がないか確認し、気になるものは洗ってから使いましょう。

Q. 暖房を入れる時期は。

A. 寒さを感じたら、無理せず使い始めましょう。

Q. 加湿器はいつから使えばよいですか。

A. 温湿度計を見て、乾燥が気になる時から使いましょう。

Q. 相談できますか。

A. はい。

Q. 結露が始まる時期は。

A. 朝晩の冷え込みが強まる頃からです。

Q. 布団の点検は。

A. 干してから使いましょう。


出典

  • 気象庁「過去の気象データ検索」札幌(2026年8月24日〜31日の日別値)

  • 気象庁「過去の気象データ検索(平年値・月ごとの値)」札幌(統計期間1991–2020年、9月降水量142.2mm・平均相対湿度71%)

  • 露点温度はMagnus式による近似計算

  • 国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」

  • 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準」(相対湿度40%以上70%以下)

カビバスターズ北海道(MPソリューション株式会社)

所在地:〒064-0807 北海道札幌市中央区南7条西1丁目6-2

受付時間:平日9:00〜18:00(土日祝休み)

対応エリア:札幌市(中央区・北区・東区・白石区・豊平区・南区・西区・厚別区・手稲区・清田区)をはじめ、石狩・小樽・千歳・苫小牧・旭川・函館など北海道全域。地域ごとの対応は対応エリアをご覧ください。

料金の目安は料金ページ、札幌市内のご依頼は札幌市のカビ取りをご覧ください。

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