スキーウェア・スノーボード用品のカビ対策|シーズン前の点検と、札幌の冬の乾かし方・保管
更新日:1 日前
11月に入ると、札幌でもスキー場のオープンの話題が聞こえてきます。久しぶりにスキーウェアやスノーボード用品を出してみたら、ウェアに白い点が付いていた、グローブやブーツのインナーがカビ臭い、ヘルメットの内側のパッドが黒ずんでいた。シーズン前に、こうしたことに気づく方は少なくありません。
スキーやスノーボードの用品は、雪や汗で濡れ、乾ききらないまま袋やケースに入れられることが多い道具です。札幌のように冬の間に何度も滑りに行く地域では、濡れては乾かしを繰り返すため、乾かし方と保管の仕方がカビの出方を大きく左右します。
この記事では、シーズン前の点検、滑った後の乾かし方、置き場所の注意点、シーズン後の保管を整理しました。手入れの方法は、各製品の洗濯表示や取扱説明書に従ってください。
この記事の結論 札幌の冬は、12月から2月に毎月100cmを超える雪が降り、スキーウェアやグローブ、ブーツが濡れる機会が多くなります。用品のカビは、濡れたまま袋や車、物置に置きっぱなしにすることや、乾ききらないまましまうことで増えます。
札幌の冬は、用品が濡れる日が続く
気象庁の平年値では、札幌の降雪の深さの月合計は12月に113cm、1月に137cm、2月に116cmです。11月から雪が降り始め、3月まで毎月まとまった雪が降ります。スキー場だけでなく、通勤や通学、子どもの外遊びでも、ウェアやグローブ、ブーツが濡れる機会が多くなります。

図:札幌の月別 降雪の深さ合計(平年値)。オレンジ色の12月から2月は、毎月100cmを超える雪が降るのが平年の姿です。冬の間、スキーウェアやグローブ、スノーブーツが濡れては乾くことを繰り返します。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」札幌 平年値(1991〜2020年)
シーズン前に点検したいところ
しまっていた用品を出したら、使う前に次の点を確かめましょう。カビは小さな白い点や、うっすらとした黒ずみとして現れることが多く、においで気づくこともあります。
用品 | カビが出やすい場所 | 確認のポイント |
スキーウェア・スノーボードウェア | 襟、袖口、裾、内側の生地、ポケットの中 | 白い点、黒い点、カビ臭さ |
グローブ | 内側の生地、指先 | 手を入れた時の湿り気とにおい |
スキーブーツ・スノーボードブーツ | インナー、中敷きの裏、つま先 | インナーを外して中を見る |
ヘルメット・ゴーグル | 内側のパッド、ゴーグルのスポンジ | パッドの黒ずみ、スポンジの劣化 |
ネックウォーマー・帽子・インナー | 生地全体 | においと変色 |
収納袋・ケース | 内側の底や角 | 底にたまった湿気の跡 |
カビが見つかった場合は、洗濯表示に従って洗えるものは洗い、完全に乾かしてください。撥水加工のあるウェアは、洗い方によって撥水性が落ちることがあるため、表示とメーカーの案内に従いましょう。洗えないもの、カビが広がっているものは、スポーツ用品の手入れに対応しているクリーニング店に相談してください。
滑った後の乾かし方
カビを防ぐうえで最も大切なのは、滑った日のうちに用品を袋から出し、中までしっかり乾かすことです。

帰宅したら、袋やケースからすべて出す
ウェアは雪を払い、ハンガーにかけて室内の風通しのよい場所に干す
ブーツはインナーと中敷きを外し、それぞれ乾かす
グローブは、指先まで空気が通るように広げて干す
ヘルメットのパッドは、外せるものは外して乾かす
ストーブやファンヒーターの前で乾かしたり、ドライヤーの熱風を当てたりすると、生地や接着部分、撥水加工を傷めることがあります。暖房の効いた部屋で、送風やサーキュレーターの風を当てて乾かすのがおすすめです。ブーツの乾燥機を使う場合は、ブーツのメーカーの案内に従ってください。
車・玄関・物置に置きっぱなしにしない
スキー場の行き帰りで使う車の荷室や、玄関、物置は、濡れた用品を置いたままにしやすい場所です。しかし、閉め切った車内や物置は空気が動かず、用品が乾かないまま湿気がこもります。
車の荷室に濡れた用品を積んだままにしない
玄関フードや風除室は寒く、用品が乾きにくい
物置は外気に近い温度で、ほとんど乾かない
濡れた用品から出た水分で、車内や玄関の床がカビることもある
用品は暖房の効いた室内で乾かし、乾いてから置き場所に戻しましょう。車内のカビについては、雪と結露、フロアマットの湿気の対策もあわせて確認しておくと安心です。
シーズン後の保管
スキー用品のカビの多くは、シーズン後にしまっている間に増えます。春から夏にかけては気温も湿度も上がり、乾ききっていない用品の中でカビが育ちやすくなります。
シーズンの終わりに、洗濯表示に従って洗うか、クリーニングに出す
完全に乾いたことを確かめてから収納する
通気性のある袋やカバーを使い、ビニール袋で密閉しない
押入れやクローゼットの下段、外壁側の壁際は避ける
ブーツはインナーを外し、形を保てる状態で保管する
収納場所には、すのこを敷く、壁から少し離すなど、空気が通る工夫をしておきましょう。保管中にも、夏の間に一度取り出して風を通すと安心です。
収納場所にもカビが出ている時は
スキー用品をしまっている押入れやクローゼット、物置にもカビが出ている場合は、収納場所そのものの湿気が問題になっています。冬に外壁側の壁が冷えて結露している、物置の床から湿気が上がっているといった原因が考えられます。
当社では、含水率測定などで収納場所の状態を確かめ、必要な場合はMIST工法®でカビを除去し、カビが生えにくい環境づくりをご提案しています。北海道全域のご相談は対応エリアをご覧ください。
用品ごとの手入れのポイント
スキーやスノーボードの用品は、素材や形がそれぞれ違うため、乾かし方や手入れの方法にも違いがあります。用品ごとのポイントを押さえておくと、シーズン中のにおいやカビを防ぎやすくなります。
ウェアは、ポケットの中まで空にして、ファスナーを開けた状態でハンガーに掛けて干します。雪が入りやすい袖口や裾、パウダーガードの部分は乾きにくいため、裏返して空気が当たるようにしましょう。洗濯できるかどうかや、はっ水の手入れの方法は、ウェアの洗濯表示と取扱説明書を確認してください。
グローブは、指先まで汗や雪の水分がたまりやすく、においやカビが出やすい用品です。インナーが外せるものは外して、それぞれ乾かします。暖房器具の熱を直接当てたり、ストーブの近くに置いたりすると、革や素材が傷んだり、変形したりすることがあるため避けましょう。
ブーツは、インナーブーツを取り出して、中敷きも外して乾かします。外側のシェルの中にも水分が残るため、口を開けて立てた状態で置いてください。新聞紙を丸めて入れると、中の水分を吸い取りやすくなります。新聞紙は湿ったら取り替えましょう。
ヘルメットやゴーグルも、内側のパッドやスポンジに汗が残ります。ゴーグルはレンズの内側を強くこすらず、ケースから出して乾かしてからしまいます。ヘルメットは内装が外せる場合は外して乾かしてください。
車で移動する時の注意
札幌近郊のスキー場へ車で通う方は、帰りの車内に濡れた用品を積んだまま、自宅の駐車場や車庫に置きっぱなしにしてしまうことがあります。冬の車内は夜の間に冷え込み、用品の水分が車の窓や内装で結露して、車内のカビやにおいの原因になります。
帰ったらその日のうちに用品を車から降ろし、家の中で乾かすことを習慣にしましょう。ブーツケースやバッグの中も、底に水がたまっていないか確認し、開けて乾かしておきます。
自宅で乾かす場所の選び方
用品を乾かす場所は、暖房の効いた部屋の、空気が流れる場所が向いています。浴室に干して換気扇を回す方法もありますが、入浴後で浴室に湯気が残っている時は、かえって乾きにくくなります。
部屋の中で乾かす時は、用品から出た水分で室内の湿度が上がるため、換気扇を回したり、除湿機やサーキュレーターを使ったりして、湿った空気をためないようにしましょう。乾かしている部屋の窓に結露が増える場合は、換気の回数を増やしてください。
家族全員分の用品を一度に乾かすと、湿気の量が多くなります。洗濯物の部屋干しと重ならないように日を分ける、乾かす部屋を分けるといった工夫も有効です。
よくある質問
Q. スキーウェアの白いカビは、洗えば落ちますか。
A. 表面に付いた程度であれば、洗濯表示に従って洗うことで落ちることがあります。色が残る、においが取れない場合は、クリーニング店に相談してください。
Q. グローブのにおいが取れません。どうすればよいですか。
A. 中まで乾ききっていないことが多い原因です。滑った日のうちに広げて干し、洗える製品は表示に従って洗ってください。においが続く場合は、内側にカビが広がっている可能性があります。
Q. レンタル品ではなく自分の用品を使うと、カビの心配が増えますか。
A. 自分の用品は、手入れ次第で清潔に保てます。滑った後に乾かす、シーズン後にしっかり乾かしてしまう、の2つを続けることが大切です。
Q. ウェアを乾燥機にかけてもよいですか。
A. 乾燥機を使えるかどうかは、ウェアの洗濯表示によって異なります。表示で乾燥機が使えない場合は、ハンガーに掛けて自然に乾かしましょう。熱に弱い素材や、はっ水加工がされたウェアは、高い温度で乾かすと傷むことがあります。
Q. シーズン中、用品を玄関に置いておいてもよいですか。
A. 玄関は外の冷気が入りやすく、濡れた用品が乾きにくい場所です。玄関フードや物置も同じように冷えるため、置きっぱなしにすると、においやカビの原因になります。滑った後は、暖房の効いた部屋の、風通しのよい場所で乾かしてからしまいましょう。
Q. シーズンオフにウェアをクリーニングに出した方がよいですか。
A. 汗や皮脂の汚れが残ったまましまうと、汚れを栄養にしてカビが出ることがあります。自宅で洗えない場合は、シーズンの終わりにクリーニング店へ相談しましょう。戻ってきたら、ビニールの袋から出して、通気性のよいカバーに替えて保管すると安心です。
Q. ブーツの中敷きにカビが出ていました。使い続けても大丈夫ですか。
A. 中敷きは取り外して、洗える素材であれば表示に従って洗い、しっかり乾かしてください。黒い点やにおいが取れない場合は、交換用の中敷きに替えるのが安心です。ブーツ本体の内側にもカビが広がっていないか、あわせて確認しましょう。
まとめ
札幌の冬は、12月から2月に毎月100cmを超える雪が降り、スキーウェアやグローブ、ブーツが濡れる機会が多くなります。用品のカビは、濡れたまま袋や車、物置に置きっぱなしにすることや、乾ききらないまましまうことで増えます。
滑った日のうちに出す、中まで乾かす、熱で乾かさない。そしてシーズン後はしっかり乾かしてからしまう。この習慣で、次のシーズンも気持ちよく用品を使うことができます。
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