冬の換気は何分?|札幌の寒い日に窓開け換気で結露とカビを減らす方法
更新日:15 時間前
冬の札幌で窓を開けるのは、勇気がいるものです。せっかく暖めた部屋が冷えるのはもったいない、と感じる方も多いと思います。ただ、冬に窓が結露する、部屋の角や押入れにカビが出るといったお悩みの多くは、室内にたまった湿気が逃げていないことが原因です。
実は、冬の外の空気はとても乾いています。そのため、短い時間の換気でも、室内の湿気を大きく入れ替えることができます。
この記事では、札幌の冬の外気がどれだけ乾いているかを気象庁の平年値から計算したうえで、換気の時間の考え方、寒さを抑える窓の開け方、24時間換気との組み合わせ方を整理しました。
この記事の結論 札幌の冬の外気1㎥に含まれる水蒸気は約3gと、室温20℃・湿度50%の室内の3分の1程度です。冬の換気は、室内にたまった湿気を乾いた外気と入れ替える効果が大きく、結露とカビを減らす基本の対策です。
冬の外気は、室内の空気の3分の1以下の水蒸気しか含まない
空気が含むことのできる水蒸気の量は、温度が低いほど少なくなります。気象庁の平年値(1月の平均気温-3.2℃、平均湿度69%)から計算すると、札幌の1月の外気1㎥に含まれる水蒸気は約2.7gです。一方、室温20℃・湿度50%の室内の空気には、1㎥あたり約8.7gの水蒸気が含まれています。

図:札幌の外気1㎥に含まれる水蒸気量を、月別の平年値から計算したもの。12月から3月は約3g前後で、室温20℃・湿度50%の室内(約8.7g)の3分の1程度です。冬の換気は、湿った室内の空気を、乾いた外の空気と入れ替える効果が大きいことがわかります。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」札幌 平年値(1991〜2020年)の月平均気温・湿度から計算
つまり、冬に窓を開けて空気を入れ替えると、入ってきた外気は暖められて湿度が下がり、室内の湿気を受け止める余裕が生まれます。結露やカビの原因となる湿気を逃がすには、冬こそ換気が効くのです。
室内では毎日たくさんの水蒸気が出ている
室内の湿気は、暮らしの中で毎日生まれています。人の呼吸や汗、調理、入浴、洗濯物の部屋干し、観葉植物、加湿器、開放型の石油ストーブやガスファンヒーターなどです。
湿気が出る場面 | 湿気がたまりやすい場所 | 換気のタイミング |
就寝中の呼吸 | 寝室、窓、押入れ | 起床後すぐ |
調理 | キッチン、隣の部屋の窓 | 調理中から後まで換気扇 |
入浴 | 浴室、脱衣所、廊下 | 入浴後に換気扇を回す |
洗濯物の部屋干し | 干している部屋の窓や壁 | 干している間は換気扇や除湿機と併用 |
開放型の暖房器具 | 部屋全体 | 取扱説明書の換気の指示に従う |
開放型の石油ストーブやガスファンヒーターは、燃焼で水蒸気も出し、室内の空気も汚します。取扱説明書に書かれている換気の指示を必ず守ってください。
冬の換気は何分すればよいか
換気の時間に、すべての住まいに当てはまる決まった答えはありません。部屋の広さや窓の位置、外の風の強さによって、空気の入れ替わり方が大きく変わるためです。
参考になるのが、厚生労働省が示した冬場の換気の方法です。寒い時期は、居室の温度と湿度を18℃以上、40%以上に保つことを目安にしながら、一方向の窓を常に少しだけ開けて連続的に換気する方法が、室温の変化を抑えられるとしています。窓を開ける幅は、温度と湿度を測りながら調節するよう示されています。
窓を大きく開けて一気に入れ替えるより、少しだけ開けて続ける方が寒さを感じにくい
温湿度計を見ながら、室温が下がりすぎない幅に調節する
結露が出ている窓では、結露を拭いてから換気する
出典:厚生労働省「冬場における『換気の悪い密閉空間』を改善するための換気の方法」
寒さを抑える窓の開け方
冬の換気で寒さを抑えるには、いくつかの工夫があります。
人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して人のいる部屋に空気を入れる(二段階換気)
暖房器具の近くの窓を少し開け、入ってくる空気をすぐに暖める
風の強い日は開ける幅を小さくし、風下側の窓を使う
換気扇を回し、反対側の窓や給気口から空気を取り入れる
二段階換気は、厚生労働省の資料でも室温変化を抑えるのに有効な方法として紹介されています。冷たい空気がいったん廊下などで少し暖まってから部屋に入るため、寒さを感じにくくなります。

24時間換気を止めない
2003年以降に建てられた住宅には、原則として24時間換気の設備が設けられています。寒いからと給気口を閉めたり、換気のスイッチを切ったりすると、室内の湿気が逃げにくくなり、結露やカビの原因になります。
給気口は冬も開けたままにする
給気口のフィルターや換気扇のほこりを定期的に掃除する
給気口から冷たい風が気になる場合は、家具の配置や風向きの調整で工夫する
換気の設備に不具合がないか、においや音の変化に気をつける
給気口のフィルターが目詰まりすると、換気の量が減ってしまいます。冬の前に一度、給気口のフィルターを確認しておきましょう。
換気しても結露やカビが減らない時は
換気を心がけても、窓の結露が毎日続く、部屋の角や押入れのカビが増える、といった場合は、換気の設備が十分に働いていない、断熱が弱い部分がある、壁の中や床下で湿気がたまっている、といった原因が考えられます。
当社では、含水率測定や風量計による換気の確認などで原因を調べ、必要に応じて有料オプションの落下菌検査なども行い、検査報告書をお出ししています。カビの除去が必要な場合はMIST工法®で対応し、カビが生えにくい環境づくりをご提案しています。札幌市内のご相談は札幌エリアのページもご覧ください。
換気の方法の種類
換気には、大きく分けて「窓を開ける換気」と「機械で行う換気」があります。
窓を開ける換気は、短い時間で空気を大きく入れかえることができますが、外の気温や風の強さに左右されます。冬は寒さや雪の吹き込みが気になるため、短い時間でまとめて行うのがポイントです。
機械で行う換気には、24時間換気システムや、キッチン・浴室・トイレの換気扇があります。24時間換気は、窓を閉めたままでも、少しずつ空気を入れかえ続けるしくみです。
窓を開ける換気と、機械で行う換気を組み合わせることで、室内の湿気をためにくくなります。
部屋ごとの換気のポイント
・キッチン:調理中は換気扇を回し、調理が終わった後もしばらく回し続けましょう。鍋やお湯から出る湯気は、思ったより多くの水蒸気を含んでいます。
・浴室:入浴後は換気扇を回し、浴室のドアは閉めておきます。ドアを開けると、湿った空気が脱衣所や廊下に広がることがあります。
・寝室:寝ている間にも、呼吸や汗で水蒸気が出ます。朝起きたら、窓を短時間開けて空気を入れかえましょう。
・押入れ・クローゼット:扉を閉めたままだと空気が動きません。晴れた日に扉を開けて、空気を入れかえましょう。
札幌の冬に換気する時の注意点
札幌の冬は、外の気温が氷点下になる日が多く、窓を長く開けると室温が大きく下がります。寒い日は、5〜10分程度の短い換気を、1日に数回に分けて行う方法が取り入れやすいです。
雪の日や風の強い日は、雪や冷たい風が吹き込まないよう、窓を少しだけ開けるなど工夫しましょう。
石油ストーブやガスストーブ(開放型)を使う場合は、燃焼によって水蒸気や排気が出るため、取扱説明書に従って、定期的な換気を行うことが大切です。
換気がうまくできているかの目安
換気が足りているかどうかは、次のような点で確認できます。
・朝起きた時に、窓や壁の結露が多すぎないか
・部屋に入った時に、こもったにおいやカビ臭さを感じないか
・湿度計の数値が、冬でも60%を大きく超えていないか
・押入れやクローゼットの中に、湿っぽさがないか
これらに当てはまる場合は、換気の回数や時間を見直したり、除湿機を使うなどの工夫を考えましょう。
よくある質問
Q. 冬に換気をすると暖房費が上がりませんか。
A. 換気で入れ替わった空気を暖めるためのエネルギーは必要になります。少しだけ窓を開けて続ける方法や、二段階換気で室温の変化を抑えると、寒さと暖房の負担を和らげられます。
Q. 雪の日や吹雪の日も換気した方がよいですか。
A. 雪や雨が吹き込む日は、窓を開ける代わりに換気扇や24時間換気を使ってください。窓まわりが濡れると、かえって結露やカビの原因になります。
Q. 換気と加湿は同時にしてもよいですか。
A. 換気で入る外気は乾いているため、加湿と組み合わせて湿度40〜60%程度を保つのが目安です。窓が結露し始めたら、加湿の量を下げてください。
Q. 24時間換気の給気口が寒いので閉めてもよいですか。
A. 給気口を閉めると、換気が十分にできず、湿気や汚れた空気がこもりやすくなります。寒さが気になる場合は、住宅の取扱説明書を確認したり、建築会社や管理会社に相談しましょう。
Q. 夜に換気してもよいですか。
A. 夜でも換気は大切です。ただし、夜は外の気温がさらに下がるため、短い時間で行いましょう。
Q. 換気扇はつけっぱなしでもよいですか。
A. 24時間換気用の換気扇は、つけっぱなしで使うことを前提にしています。キッチンの換気扇などは、使い方を取扱説明書で確認しましょう。
Q. 換気扇のフィルターも掃除が必要ですか。
A. フィルターや給気口にほこりがたまると、空気の流れが悪くなります。取扱説明書を確認して、定期的に掃除しましょう。
Q. マンションでも窓を開けて換気した方がよいですか。
A. マンションは気密性が高く、湿気がこもりやすい傾向があります。24時間換気を使いながら、必要に応じて短時間の窓開け換気も取り入れましょう。
Q. 窓を1か所だけ開けても換気になりますか。
A. 1か所だけでも空気は入れかわりますが、向かい合う2か所の窓を開けると、空気の通り道ができて、短い時間で効率よく換気できます。
Q. サーキュレーターを使うと換気の効果は上がりますか。
A. 窓の近くで外に向けて風を送ると、空気が入れかわりやすくなります。部屋の中の空気をかきまぜて、湿気がたまる場所を減らす助けにもなります。
Q. 換気をしても、窓の結露が減らない時はどうすればよいですか。
A. 加湿のしすぎや、室内干し、開放型の暖房器具の使用など、水蒸気が多く出ていないか確認しましょう。それでも改善しない場合は、断熱や換気設備の状態も含めて、専門業者に相談しましょう。
Q. 冬に除湿機を使うのは効果がありますか。
A. 室内干しをする部屋や、結露が多い部屋では、除湿機を使うと湿度を下げる助けになります。寒い時期は、室温が低くても使いやすいタイプを選びましょう。
まとめ
札幌の冬の外気1㎥に含まれる水蒸気は約3gと、室温20℃・湿度50%の室内の3分の1程度です。冬の換気は、室内にたまった湿気を乾いた外気と入れ替える効果が大きく、結露とカビを減らす基本の対策です。
換気の時間に決まった答えはありませんが、一方向の窓を少し開けて続ける、二段階換気で寒さを抑える、24時間換気を止めない。温湿度計を見ながら、無理のない方法で続けてください。
カビのご相談はカビバスターズ北海道へ
カビバスターズ北海道では、含水率測定や付着菌検査・落下菌検査(有料オプション)などの調査から、MIST工法®による除去、カビが生えにくい環境づくりのご提案まで一貫して対応しています。札幌市内をはじめ北海道全域からのご相談を受け付けています。
まずはご自宅のカビ発生リスクを確認したい方は カビ自己診断・費用概算 をご利用ください。料金の目安は料金ページ、札幌市内のご依頼は札幌市のカビ取りをご覧ください。
お電話:090-8957-8975 / お問い合わせフォーム
あわせて読みたい
カビバスターズ北海道(MPソリューション株式会社)
所在地:〒064-0807 北海道札幌市中央区南7条西1丁目6-2
受付時間:平日9:00〜18:00(土日祝休み)
対応エリア:札幌市(中央区・北区・東区・白石区・豊平区・南区・西区・厚別区・手稲区・清田区)をはじめ、石狩・小樽・千歳・苫小牧・旭川・函館など北海道全域。地域ごとの対応は対応エリアをご覧ください。




コメント